国際単位系 #1

株式会社リュディアです。今回は国際単位系についてまとめてみたいと思います。

情報のソースは産業技術総合研究所の計量標準総合センター(NMIJ)で提示されている「国際単位系(SI)第 9 版(2019)日本語版について」です。以下にリンクをつけておきます。

まず国際単位系に至るまでの簡単な背景です。度量衡(どりょうこう)とは計量に用いる長さ(度)、体積(量)、重さ(衡)の基準を定めた制度のことです。度量衡の国際的な統一を目的とし 1875年5月20日に成立したメートル法に関する条約をメートル条約といいます。メートル法で広く使われたのは以下の3つの量と単位です。

長さの単位にメートル(m)
質量の単位にキログラム(kg)
時間の単位に秒(s)

この3つの単位の頭文字をとって MKS単位系と呼びます。MKS単位系ではこの3つの単位を基本とし、それらを組み合わせることで他のいろいろな量の単位を表現していました。

このMKS単位系を拡張し 1960 年の第11回国際度量衝総会で採択されたのが 国際単位系です。国際単位系を英語で記載すると International System of Units、フランス語で表記すると Système International d'unités となることから SI 単位系とも呼ばれます。

SI 単位系ではまず 7つの定数を選択しています。この7つの定数は単位をもっており、この7つの定数の乗除によりすべてのSI単位を表現可能となっています。基本となる7つの定数は以下のものです。

SI定義定数

次に SI 単位系の基本単位です。

SI基本単位

これらが基本単位となります。基本単位はすべて SI 単位系の7つの定数で表現でき、また基本単位の剰余により組立単位を作ることですべての単位を記述できるようにしています。

単位系を普段意識することは無かったのですが単純にすごいものですね。

では、ごきげんよう。


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