Web3 / ウェブスリー って何 ?

リュディアです。最近、Web3 という言葉を頻繁に見聞きしませんか? 私は見聞きする回数が増えてきた気がします。TVで説明している業界人っぽい方がおられたのですが、何言ってるのかまったくわかりませんでした。私も誰にでも理解できるまとめを作ることはできないと思うのですが、Web3 について考えてみたいと思います。WEB のように大文字表記も見かけますが、この記事では Web と記載します。

まず読み方です。Web3 と書いてウェブスリーと読むようです。また Web3Web 3.0 の違いについて本記事でのスタンスを最初に書いておきます。私がこの記事で扱いたいのは Web3 であって Web 3.0 ではありません。2つが混ざってしまってる解説も多いですが、ここでは以下のように考えます。

W3Cのティム・バーナーズ=リーが提唱したセマンティック・ウェブを Web 3.0 とも考えることにします。セマンティック・ウェブについては別途調べていただくとして、ここでは Web 3.0 とは区別して Web 3 を扱うことだけ注意してください。

では、最初に歴史からです。Web3の前の Web 1.0 と Web 2.0 についてです。

Web 1.0 はインターネットの初期に WWW(World Wide Web) として定義されたものと考えてよいと思います。誰もが情報の発信者になることができる技術が開発されたと言われた時代です。初期のころは会社のホームページであったり、大学の研究室であったり、あくまで発信者が情報を発信するだけの一方向の技術でした。また多くのネットユーザーが情報を消費するだけ、つまり発信者ではなく情報消費者であった時代です。また多数のホームページが乱立しだしたため、情報消費者が便利に使えるように検索エンジンという考え方が出てきたのもこの時代です。

Web 2.0 は Web とは言ってもプラットフォーマーがインターネット上で提供するサービスを使って情報を発信する時代と考えてください。たとえば Google が提供する YouTube、Meta が提供する Instgram、Twitter社が提供する Twitter などが該当します。Blogや、このまとめを書いている Note も同様の領域に分類されます。

このあとに Web 3.0 としてセマンティック・ウェブが提唱される流れと、 以下の Web3 が提唱される流れに分岐します。

Web3 ですが 2014年にイーサリアムの共同創設者であるギャビン・ウッドによって提唱された言葉です。イーサリアムの共同創設者であることもあり、Web3 はブロックチェーン上に構築されるということは明確なのですが、他に明確な定義がありません。ただブロックチェーン上に構築されるということは、今の Web 2.0 のような一部プラットフォーマーにすべてを牛耳られている状態、つまり中央集権的な構造では無いということです。

私が思うに Web3 とは以下の3点を考慮した新しいインターネット上のサービスを構築していこう、という流れなのではないでしょうか?

1. Web 2.0 時代の巨大プラットフォーマーが提供する集中型プラットフォームサービスではなく、オープンな分散型プラットフォーム上で提供されるサービス

2. 集中型プラットフォームサービスではユーザの個人情報が巨大プラットフォーマーに集中してしまう問題があるが、ブロックチェーン上に構築されたサービスであれば1つのウォレットIDですべてのサービスを利用できるのでは?

3. クリエイターエコノミーが成長する可能性がある。Web 2.0 では例えば YouTuber はいくら頑張っても Google が儲かる仕組みになっています。しかしブロックチェーン上の分散環境であればクリエイターが直接他のクリエイターと協業したり、消費者と繋がることが可能になります。特に NFT として作品の唯一性を保証する芸術作品とは相性がよいのではないでしょうか

ここまで書いてきましたが、いかがでしたか? Web3 はまだ開発者の一部が提案したレベルを脱しておらず、一般の方が Web3 のサービスにアクセスできる時代は少し先になりそうですね。

ただ、概念として、そして知識としては知っておいて損はないと思います。

では、ごきげんよう。

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