COVID-19 3回目ワクチン接種 #2

リュディアです。COVID-19 3回目ワクチン接種のまとめの続きです。

前回までの COVID-19 3回目ワクチン接種 のまとめへのリンクは以下を参考にしてください。

今回は世界各国での COVID-19 3回目ワクチンの接種状況を見てみましょう。英オクスフォード大学の研究者らがまとめている Our World in Data というデータ集の中から COVID-19 vaccine boosters administered per 100 people というグラフを見てみます。人口100人あたりの接種数と考えてください。

このグラフでは左上の Add countries というメニューから表示国を選択可能です。まず最初は G7 であるカナダ、アメリカ合衆国、日本、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアとイスラエルの8つの国を選択しました。イスラエルを G7 に加えたのはワクチン先進国としてよく報道されるためです。また目安として World = 全世界の情報も追加しました。以下に URL とキャプチャー画像をつけます。

画像1

2022年2月24日段階の接種率を見てみましょう。

イタリア:61.7%
イギリス:55.9%
ドイツ:56.1%
イスラエル:55.8%
フランス:52.5%
カナダ:45.5%
アメリカ合衆国:28.2%
日本:17.4%
全世界:16.4%

日本は World と同様の接種率で G7 + イスラエルの中では断トツで低い接種率になっています。またグラフからわかるように接種開始時期が非常に遅いことも気になります。接種開始時期が遅いということは、蔓延しやすいため収束に時間がかかるということではないかと思いました。

次に日本近隣の国と比較してみましょう。中華人民共和国、韓国、台湾、日本、ロシアに World と ASIA と追加したものです。以下に URL とキャプチャ画像をつけます。

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同様に2022年2月24日段階の接種率を見てみましょう。ただし中華人民共和国の最新情報は 2月7日、ロシアの最新情報は 2月17日となっています。

韓国:60.4%
台湾:39.0%
中華人民共和国:31.8%
日本:17.4%
全世界:16.4%
アジア:15.9%
ロシア:9.0%

アジア各国と比較しても日本の接種率の低さが際立つ結果です。

海外では既にCOVID-19 に対する制限、規制が解除されているから日本も解除すべき、という評論家の意見を耳目にします。しかし前提が揃っていない状態で一部だけの情報を採用するのはナンセンスですね。日本ではよく「海外では」という対比情報を出すことで優位なポジションを取ろうとする方がおられますがまったくナンセンスです。

今朝の毎日新聞の報道に以下の記事がありましたが、まったくもって正しいと思います。海外の事例を参考にするのであれば条件を揃えるべきですね。

今回は海外の COVID-19 の3回目ワクチン接種について比較情報をまとめてみました。

COVID-19 3回目ワクチン接種 に関するまとめの続きは以下からどうぞ。

では、ごきげんよう。


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