ガンマ補正 #2

株式会社リュディアです。今回も引き続きガンマ補正についてまとめてみます。

前回までの ガンマ補正についてのまとめへのリンクは以下を参考にしてください。

前回のまとめでガンマ補正とは何なのか?という雰囲気はわかっていただけたと思います。問題はここからです。γ = 1/2.2 の補正は誰が行っているのか?ということです。

正直なところ私どもリュディアも厳密な回答を持っていませんが以下のように考えています。

TV放送:TV局が持つコンテンツの原画像でγ=1/2.2 の処理がなされている

WindowsWCS(Windows Color Management) が行う場合や Browser が行う場合などいろいろなバリエーションがあり断定できない

Apple製品Mac OS が処理しておりアプリに依存しない。いわゆるデザイン業界でApple 製品を使う人が多いのはこの理由によると信じたい。

このあたりまで読んでいただけるとそもそもガンマって何なのですかね?という疑問もわいてくるのでは、と思いますので本質的な部分に入りたいと思います。まず OETFEOTF という考え方を説明します。

OETFOpto-Electronic Transfer Function):光から電気信号への伝達関数

EOTFElectro-Optical Trnasfer Function):電気から光への伝達関数

OETF は身近な言葉で言うと Rec 709 などで表現されるもので光の情報を電気信号に変換する関数です。一方の EOTF は電気信号から光への変換であり、これがいわゆるガンマ補正になります。

次は画像ファイルは推奨となるようなガンマ補正値を持っているのかどうか?ですが、一部のファイルは持つことができるが、最近はその情報を使わなくてもよくなってきたようです。画像ファイルがガンマの情報を持つ場合も2つの方法があるようです。(1) いわゆる補正していない画像と推奨ガンマ値をメタ情報として保持するもので PNG が有名、(2) 補正済みの画像を保持するもので JPEG が有名。

ネットワークが発達する以前は自分の見ている PC のディスプレイに表示される情報、つまりファイルはその PC にのみ存在していましたし、ディスプレイの周辺の人たちだけが見ていました。しかしネットワークが発達し複数の場所や異なる環境で同じ映像を見る機会が増えてきたため問題が発生するようになったわけです。同じ原画像に対してA地点で見ている人とB地点で見ている人で明るさが異なるといった現象です。しかし現在は WEB ブラウザや OS、アプリケーションが補正をするようになってきたので画像ファイル中の情報が使われることは減ってきていると言われています。

ガンマ補正に関するまとめの続きは以下からどうぞ。

では、ごきげんよう。




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