COVID-19 3回目ワクチン接種 #3

リュディアです。COVID-19 3回目ワクチン接種のまとめの続きです。

前回までの COVID-19 3回目ワクチン接種 のまとめへのリンクは以下を参考にしてください。

今回は交互接種についてです。当初、交差接種クロス接種という言葉もありましたが、2021年9月の予防接種ワクチン分科会で交互接種という言葉に統一されたようなので本まとめでも交互接種という言葉を使うことにします。交互接種とは複数回のワクチン接種において異なるワクチンを接種することを言います。COVID-19 ワクチンにおいては3回目のワクチン接種でどのワクチンを接種するか考えるうえで広く知られる言葉となりました。

当初、日本で承認されたワクチンはファイザーモデルナアストラゼネカの3種でした。ファイザーとモデルナは mRNAタイプのワクチンアストラゼネカのワクチンはウイルスベクタータイプと呼ばれるものです。ファイザー、モデルナは米国製、アストラゼネカは英国製です。開発国以外は安定してワクチンの提供を受けることが難しい時期にとにかく早く2回の接種をすべきという意見がありました。

その際に各国の大統領や首相が率先して異なる製薬会社、あるいは異なるタイプのワクチンを接種し身を挺して安全性を担保したのが交互接種の発端だと理解しています。例えば以下の BBC のニュースは当時のドイツのメルケル首相が1回目はアストラゼネカのワクチンを接種したが2回目はモデルナのワクチンを接種したと報道しています。

日本の岸田首相もとにかく3回目を早く接種してほしいとのことで、3回目はご自身が積極的に交互接種を受けるというニュースが報じられました。岸田首相の1, 2 回目のワクチンはファイザーで、3回目はモデルナを接種予定とのことです。

実際、交互接種の安全性について不安を持つ方が多いようで厚労省にも以下のような WEB がありました。

日本では1回目、2回目のワクチンのタイプによらず 3回目 = 追加接種ではファイザーまたはモデルナの mRNA型のワクチンを接種すること、またワクチンの型を変えたことによる問題は無いと考えて良いとのコメントです。

では実際、積極的な交互接種はどれくらい意味があるのでしょうか? 1, 2回目と同じワクチンを3回目も接種している方が安全な気がしますがどうなのでしょうか?以下の NHK のページを見ていきましょう。重要な表だけキャプチャ画像もつけておきます。

画像1

2回目までファイザーの mRNAワクチンを接種した人が3回目もファイザーの mRNAワクチンを接種した場合とモデルナの mRNAワクチンを接種した場合の抗体値の違いです。それぞれ54.1倍と 67.9倍となっています。正直なところ私にはこの違いが有意なのかどうか判断できません。また副反応の強さという観点からはモデルナの方がきついようなのでこの表からどちらを選択するかは各自の判断によると思います。

私はファイザー、ファイザー、モデルナという交互接種を行いました。私は1回目、2回目のファイザーのワクチンを接種した際もほぼ副反応が発生せず、3回目のモデルナのワクチンを接種した際も副反応はほぼ発生しませんでした。体質なのか当日の体調なのかわかりませんが、交互接種による副反応という観点からは皆さんの参考になる個人体験を提供できる立場にはありません。ただ副反応を過剰に恐れるよりは、もしかしたら副反応が発生しないかも、実際にほぼ副反応が発生していない人もいる、という情報は提供できます。

メディアに登場する医療関係者の方はとにかく何でもいいから3回目を接種してほしいとのことなので、それに従うのが一番です。ただ、もし身近に選択肢があるのであれば交互接種も考えてみてはと思いまして本まとめを作りました。

では、ごきげんよう。


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