無線 LAN Wi-Fi #5 Wi-Fi 6E

株式会社リュディアです。新しい iPhone = iPhone 13 が日本時間 9/15(水)の午前2時からのイベントで発表される予定です。iPhone 13 は Wi-Fi 6E をサポートすると言われています。例えば以下のようなニュースですね。Apple のイベント前は予想ニュースが多数発表されて当たったり当たらなかったりいろいろありますね。

今回は Wi-Fi 6E についてまとめてみたいと思います。以前に私どもリュディアがまとめた Wi-Fi についての記事も参考にしてください。

以前のまとめで、Wi-Fi 4, 5, 6 について説明を行いました。IEEE 802.11 という無線LANの仕様を定義するグループがあるのですが、Wi-Fi 4, 5, 6 と厳密な仕様の関係を簡単に書くと以下のようになります。詳細は過去のまとめを見てください。

Wi-Fi 4 : IEEE 802.11n
Wi-Fi 5 : IEEE 802.11ac
Wi-Fi 6 : IEEE 802.11ax

では、Wi-Fi 6E は何が異なるのでしょうか? 2020年に Wi-Fi Alliance で認証された新しい規格です。箇条書きで書くと以下のようになります。

規格上の最大転送速度は 9.6Gbps であり Wi-Fi 6 と同様

Wi-Fi 6 までは 2.4GHz帯または 5GHz 帯の帯域を使っていたがWi-Fi 6E では 6GHz 帯も使用可能

6GHz 帯は過去に ISM バンドとして利用されていないので電子レンジのような他製品との干渉が無い

最大で 160MHz の広いチャネル幅を利用可能なので大容量、高速伝送に適する。最大伝送速度は変わっていないのであくまで混雑や干渉回避による効率の向上による

個人的な感想ですが、Wi-Fi 6E は最大伝送速度も 9.6Gbps のままですし、いかにも Wi-Fi 6 に対して付け焼き刃というか過渡期の技術という印象です。5G と一緒に利用周波数帯もあげていきたいのでしょうが本格的に 6GHz 帯を使うであろう Wi-Fi 7 が本命だと思います。

実際 IEEE 802.11be が 2020年 11月に公開されていますが、これが実用化されるのが 2024年後半であり Wi-Fi 7 と呼ばれるのではないかとのことです。以下のような記事があります。

個人的には Wi-Fi 6E には頑張って移行しないようにして Wi-Fi 7 で積極的な移行をしていきたいなと思っています。

では、ごきげんよう。


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