無銭 LAN Wi-Fi 6E と Wi-Fi 7

リュディアです。今日は 2022年6月30日ですが、おおよそ1年半前に Wi-Fi を含む無線ネットワークについてまとめました。

この世界のことなので進化が早く最新情報を反映できていませんでしたので追加します。以前のまとめは Wi-Fi 6 までしか含まれていません。

まず最初に全体像がわかる表をつけます。年代のところは規格が策定された時期ですが、どのように解釈するかで1年程度の誤差を含みますのでご理解ください。

まず Wi-Fi 6以前の詳細については前回までのまとめを見てください。今回は Wi-Fi 6E から見ていきます。E は Extended の略で Wi-Fi 6 の拡張であるという意味で 6E と名付けられています。簡単に書くと IEEE 802.11ax が 2.4GHz 帯、5GHz 帯に加えて 6GHz 帯もサポートしたものが Wi-Fi 6E であると言えます。データ伝送速度の上限も 9.6Gbps で Wi-Fi 6 と同じです。Wi-Fi 6が 6GHz 帯でも使えるようになったものが Wi-Fi 6E であると考えても問題無いです。

なぜ 6GHz 帯が追加されたか、というと単順に Wi-Fi の今後の普及を考えると帯域が足りないというのが理由だと思います。以下の日経XTECHの記事では WiFi に 6GHz帯が追加された理由を3つにまとめています。詳細はこちらをご覧ください。

つぎに Wi-Fi 7 です。ベースとなる IEEE の規格名はIEEE 802.11be Extremely High Throughput(EHT)です。この規格で Wi-Fi の相互接続性を確保したものを Wi-Fi 7 と呼ぶことになるようです。最大データ転送速度が 30Gbps となっています。Wi-Fi 6 や 6E の約 3倍です。高速化のため帯域幅を Wi-Fi 6/6E の 160MHz から倍の 320 MHz にしています。Wi-Fi 6/6E と同様に 6GHz 帯を利用することで他の機器との混線を避けることが可能です。さらにレイテンシ(遅延)を小さくする工夫や、同時接続数の増加など、久しぶりにいたせりつくせりの性能アップではないかと思います。参考までに Wi-Fi 7の最高データ転送速度が 48Gbps とされている場合もあります。これは回路の物理層 PHY(ファイ)と呼ばれる部分の理論上の最高速度であってシステム全体としては 30Gbps と理解しておけばよいと思います。

MediaTek がWi-Fi 7のライブデモを2022年1月19日に実施しています。また 2023年から製品を市場に投入すると言ってるようです。詳細は以下の日経の記事を見てください。

市場投入が 2023年の中旬だとしても今から1年後にはWi-Fi 7対応の製品が普通に発売されてくるわけです。きっと iPhone を先頭とするスマートフォンも Wi-Fi 7 サポートのものが増えてきますね。

最後に調査会社のニュースなのですが、半導体不足で Wi-Fi 6Eのチップが供給されない状態が続いているため、Wi-Fi 6E は大きく普及せず Wi-Fi 7 が一気に普及する可能性があるとのことです。

では、ごきげんよう。

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