2023年版情報通信白書より #9 ~ 我が国の電波の利用状況

リュディアです。2023年7月4日に総務省が2023年「情報通信に関する現状報告」(2023年版情報通信白書)を公表しました。少しずつ内容を見ていき皆さんとも要点だけ共有したいと思います。

今回は4章4節の我が国の電波の利用状況を見てみます。電波と言われても何のこっちゃ、という
感じに思う方もおられるかもしれません。携帯の電波、WiFi という言葉を日常会話で使います。電波は多くの場合、周波数で分類します。ヘルツという単位を聞いたことがあると思いますが周波数の基本単位です。一秒間に何回振動するかという単位です。世界では周波数を基準にして国際電気通信連合(ITU)憲章に規定する無線通信規則に従い、世界を3つ の地域に分け、周波数帯ごとに業務の種別などを定めた国際分配が規定されています。日本での周波数ごとの使用状況は次のようになっています。

今や電波と言った場合の代名詞的な携帯電話の基地局について見てみます。無線局というのはほぼ携帯電話の基地局だと思ってよいです。

白書の文中に書かれているのですが携帯電話端末等の陸上移動局は3億219万局とのことです。すごい数ですね。

ところで皆さんはデュ-ラスシステムという名前を聞いたことがありますか?電波監視システムの名称で、私はこの白書の中で初めて知りました。

各地に設置されたセンサ局や車両に搭載されたセンサ局を、各総合通信局に設置されたセンタ局から遠隔操作することにより、センサ局で受信した電波をモニタ-(聴音)したり、電波発射源の方位等を測定して不法無線局の位置等を特定するためのものとのことです。このようなシステムも動作しているのですね。

一般に公開されているシステムとしてデュ-ラスシステムがある、ということなので、きったお防衛省や警察庁がもっとすごいシステムを秘密裏に運用しているはず、と想像力を膨らませて今回は終わりにしたいと思います。

では、ごきげんよう。

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