移動体通信 #3 2.5G

株式会社リュディアです。今回は第2世代移動通信システムの中でも特に 2.5G と呼ばれるシステムについてまとめてます。前回までのまとめを以下につけておきます。

2G の通信方式は FDD - TDMA であることを2Gのまとめ記事で記載しました。この方式とは別に FDD - CDMA 方式を採用したサービス、製品も登場しました。 cdmaOne というキーワードをご存じの方もおられるかもしれません。

cdmaOne は 1995年に米国の Qualcomm (クァルコム)社が発表した通信技術です。同年に規格名称 IS-95 として標準化されたことをうけ発表されました。符号化に CDMA  ( Code Division Multiple Access : CDMA ) を採用しています。cdmaOne を利用するサービス、製品は 1998年に発表されました。日本では KDDI / au が cdmaOne を通信方式として採用したサービス名も cdmaOne としました。KDDI / au の CM で cdmaOne と言っていたのはサービス名であって、そのサービスで使われていた通信技術も cdmaOne でしたので注意してください。

なぜ 2.5G と呼ばれるのか? 技術的には2Gに分類されている一方で  cdmaOne という CDMA 方式の通信規格を採用したことによります。3G で採用される W-CDMACDMA-2000 と cdmaOne が CDMA 方式を使うという点で共通であったため 2G と 3G の中間という意味で 2.5G と呼ばれています。

実際、当時の日本国内の 2G で主流であった PDC 方式と比較して高速であり3G規格に近い速度が達成されていたようで、これも 2.5G と言われる理由の一つです。。日本では KDDI / au のみが製品を発表していましたが、2002年に cdmeOne 対応製品の発売を終了したので今は見かけることはありません。

では、ごきげんよう。


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