銀行の定期預金金利が本格的に上昇か?
リュディアです。日本経済新聞が三菱UFJ銀行、定期預金の金利引き上げ 10年は0.2%にと報道しました。
他の報道で100倍になったと書いているものもありますが、元が低いから100倍でも 0.2%です。ちなみに 0.2%の金利がつく定期預金はネット銀行ではそれなりにあります。ただしこちらは店舗運営がなかったり自前のATMを持たないことでコストを抑え、その抑えたコストを金利に回しているという背景もあるので、実店舗を多数持つ三菱UFJ銀行とは立場が異なります。
今回の報道では他のメガバンクも追随するのではないか、と言われています、そうなるとネット銀行の定期預金も上昇しますね。今までのネット銀行の売りは、定期預金金利がメガバンクの100倍というものでしたが今後はどうなるでしょうか?せいぜい2倍かな、と予測しています。
ところで定期預金金利の推移はどうなっているか気になったので見てみました。日本銀行の時系列統計データ検索サイトにあるデータを使いました。
2007年からのデータなのですが2007年というのは何があった年だと思いますか?米国でサブプライム問題が表面化し大きく金融緩和されるきっかけになりました。日本では安倍首相が体調不良で辞任された年です。また中東でイスラエル、ハマスの地上戦が問題になっていますが、ハマスがガザ地域を制圧したのも2007年です。そう思うと、いろいろなことの火種が2007年にあったように思えますね。
ではデータを見ていきましょう。日銀のデータをエクセルに落としてグラフにしてみました。
これはひどいですね。定期預金の金利がほとんど0%にはりついています。厳密には0.003%なんですが。これが緑のマークを入れた 0.2%まで急上昇するわけです。日経の報道には以下の記述があります。
三菱UFJは5年から10年の定期預金の金利を0.002%に設定してきた。5〜6年の金利は0.07%、7〜9年の金利は0.1%に引き上げる。5年未満の定期預金の金利水準は0.002%で据え置く
0.2%になるのは10年定期だけで5年定期は 0.07%とのことです。それでも金利はあがっていますね。0.2%でもたいしたことない金利ですがいよいよ住宅ローンを含む借金の金利に影響が出始めるのではないでしょうか。注意してみていく必要がありますね。
では、ごきげんよう。
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