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NieRファンフェスのおぼえがき

もう随分と日が空いてしまったけれど、なんとなく書けるものは書いておこうと思ったので、覚えている範囲で書きます。


・開催概要


公演名:NieR:Automata FAN FESTIVAL 12022 壊レタ五年間ノ声
日時:2022年11月26日(土)
開場:16:00/開演:17:00
会場:東京ガーデンシアター



何かの作品の、そのスタッフや声優(役者)が登壇するイベントへの参加自体がかなり久しぶりだったな~。
コロナ禍なのもあるけど、それ以前にそういったコンテンツから離れてしまっていたので、実はとってもワクワクしてたんだと今になって思う。

買うものも決めずに物販にも並んでみたり、
自動制御のペンライトが面白そうだから同行者の分も買ってみたり、
とまあなかなかにはしゃいでいたなぁ…。

わりとギリギリで入場したから展示はぜんぶスルーしたけど、
それでも入ってすぐにホール内だけじゃなくホワイエも含めて、
オペレーターさんたちの声がせわしなく聞こえていて、
「この会場全体がバンカーなんだなぁ」
くらいに思っていた。このぼんやり受け止めたのが後で痛い目を見るんですけども。

ちなみに同行者(以下お隣)がチケット取ってくれて誘ってくれて、
そんなお隣はオートマタはクリアしたけどレプリカントはやっていなくて(私も終わってないけど)、
サントラは聴くけどスタッフの顔と名前は知らなくて(そりゃそう)、
そもそも声優さんが登壇するようなイベントに行くような人ではなかったので、私のテンションもどこに持っていったらいいのかわからないままぼんやり当日を迎えました。


・前半:オープニング~トークステージ

客電が落ちて、始まったかと思えば突然おじさんたちの飲み会のビデオを見せられる展開ーー。

始まって早々にこっそりお隣に飲み会メンバーの説明をかいつまんでするところから始まってしまい、当然そんな想定もしていなかったので、
(上の方の端っこの席で良かった……)
と、心の底から思ったよ。

そう思いながらも、ろくな自己紹介もないままの飲み会トークで私は心のなかで大笑いしてたし、この作品のスタッフらしくて良いな~~~! とにこにこしてた。

時期的にアニメの話が多かったね。
不安ばっかりで記憶から消しがちだったけど、やっぱり半(全?)オリジナルなんだなぁとわかったのでちゃんと見ようと思いました。
始まったら同時視聴とかしようね、フォロワー。

開発陣は開発陣、声優は声優、で完全に分断されたトークパートで、
そのトークパートすら声優さんたちの後半はおふざけ朗読劇で、
ほとんどおしゃべりがなかったなぁ。
うっかり喋ったらネタバレになることも多いだろうし、
何よりゲーム出てから何年も経っているし、
不思議な構成だと思ったりもしたけど、お芝居いっぱい聞けたので何も気にならなくなった。

と、ここまで書いて前半のアーカイブがちゃんと残っていることに気が付いた。
のでこれくらいにします。あとで行ってないやつちゃんと見よ~~!!

11/26夜公演(行ったやつ)

11/26昼

11/25夜


・後半:朗読劇・コンサート

最終公演のみ有料配信有り。ネチケ多分まだある(12/7現在)
ここから先は幻聴を多分に含むよ(というより幻聴と幻覚しかないかもしれない)

休憩時間がしっかりあったので、一旦リフレッシュするなどして挑んだ。
水分とって席に戻って少しして、時計を見ながら「そろそろ時間だよなぁ」なんて思いながらエミールライトを握りしめていたら、
それまでずっと流れていたオペレーターさんたちのやり取りの中からサイレン? アラート? みたいな音が混ざってきて、
客電はついたままの状況でいかにも”異常”が起きていることがわかる演出からシームレスに朗読劇とコンサートパートが始まって、その演出にひたすら驚いた。
この一連の、時間にして数分もなかったと思う短い時間で、
「この後絶対やばいな!?」(語彙力0)
と思わせるの、本当に作り込みがすごい…上手い…。

それまでは本当に補給が云々、物資が云々、
荷物が多くて禁止が云々……みたいな仕事現場における日常的なオペレーションのやり取りだったので、
もうそこからぜーーーーんぶこの朗読劇の導入に持っていくための仕込みだったんだな~~!?!!?(勘弁して)
と心のなかで泣きそうだった。

正直言うともう朗読の詳細ははっきり覚えていないんだけど、
前半の花江くん(9S)の強烈な叫びで起こる笑いに対して、
「後半は真面目だから笑わないでね」
的なことを仰ってたのを思い出して、初回の絶叫シーンで「ウッ」となった。ぜんぜん笑う場面じゃないのに。言われなきゃ気にしなかったのに!

朗読と生演奏が一本につながって進んでいくの、
実際に生で見るとかなり緊張感あるなぁと思った。
すべてがノンストップで進行していくの、当たり前だし失礼に聞こえるかもしれないけど、演者も奏者もスタッフもみんなプロなんだなぁ、とイベントが終わってから改めて思いました。
作品単位のイベントって、今まで参加してきたのが「○○発売記念イベント!」とかばっかりで、わちゃわちゃお遊びみたいなのが多かったから、
こういう演目として新しいものをしっかり出されると、それまで曲がりに曲がっていた背筋がびっくりするくらいまっすぐになったな…。

思い出そうとしても「つらいなぁ」「しんどいなぁ」ばっかりで、
細かい部分はかなり曖昧になってしまった。
空白行で話が飛ぶ。もはや箇条書き。

2B役の石川由依ちゃんが出てきたとき、居ないはずの人の声がするのと、
座席が遠かった都合でモニタを見ていたのもあって、
最初は映像出演かと思っちゃったんだよね。舞台みたら本人いた。わけわからなくなって号泣した。
でもあそこで、あのタイミングで出てくるのも最高にかっこいいし、
2Bだ~~~~!!!!! ってなるし、
なんだろう、とにかく最高だった…。
最高なんだけど、その場面の状況はその真逆みたいなところだったので、
感情はめちゃくちゃにされてた。
救いなのに救いがない…。


それまでぶっきらぼうで全方位に棘をまとっていた9Sの声色が一瞬で変わったし、相手によって全然違うのもよくわかったし、
何もかも天才だったな、さすが…。


なんにしたって先が決まっている時間軸の話だったのと、
他作品もつなげた話だったから根本的な解決にはならなくて、
ifルートに繋がることもなくて。
記録としては消されてしまったお話として見せてもらった朗読劇のお話は、
求めていたものがちゃんとそこにあった一方で、
見せられたことで改めてある一点においてはどう足掻いても救いがないことを突きつけられて、
『良かったけど辛い、辛いけど良かった』
という相反する感情が心のなかでぐるぐる渦を巻いていた。
細かい部分を思い出せないからこそ、ただその辛いしんどいだけが強烈に残っちゃったな…。

オートマタに教会なんて出てきたっけ? と思っていたら、
後から調べてファンメイドの逆輸入説が出ていて、
ヨコオさんならやりそうだ~と思いました。
明言しないだろうけど(してほしくない気持ちもある)、もしそうだったら最高のお返しだよね。賛否は分かれると思うけど。
そもそも2022年になってニーアのリアイベに来る層ってかなりの作品好きが大半だと勝手に思っているから、そのあたりはあんまり問題にはならんのかな。しらんけど。

あと! 曲に合わせてゲーム内の映像を流されたりもして、
やっぱりAエンドのムービー大好きだなぁと再確認しました。
あれを初めて見るのはCを見ていない無垢な状態なので、AとBがかなり美しいものとして心の中に焼き付いてるんだよ。うーん、好き。

そしてキャストとしては登壇していないけど、
その名前(レプリカントの)がついた曲を演奏するのもずるいなーって思った。
あの状態のニーアさんとナレーション切り替えながらやってて、見ているこちらの頭がおかしくなりそうだった。
そしてレプリカントをかじったオタクはスーパーマーケット風の背景見せられた瞬間に心臓がひゅってした。
落ちてきた都市がそれっぽいなぁと感じてはいたけど、やっぱりそうなのか…ってなった。

彼らの記憶(記録)からは消されてしまうけど、
私たちは観測者になってしまったので、
この辛いしんどいは私たちにしか残ってないんだなぁと思うと、
あの場に居た私たちはなんなんだろうなと思ったりはする。
あれから更にうん万年後、ゴミデータのとして残っていたものを偶然発見してしまった生命体みたいな感覚なのかな…。

もう思い出せないから、思い出したらここから先に追記していきます。

・おわりに

何年経っても良い作品は良いなぁと再認識した。
名作ってこういうことを言うんだろうな。

余談。
帰り道、お隣にニーアの前のゲームがあってそことも繋がってるんだよね、そこが新宿云々…という話をしたら「ニーアの前のゲーム(DoD)って音ゲーなんでしょ?」ととんでもない返事が来て大笑いした。
たまたま最後がそうなってしまったのが話題にされがちなだけなんだ…。


おわり






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