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日々に詠む 五・七・五・七・七の音

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短歌で日常と想いをふりかえります。ゆる~く続けていく所存。
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#今週の振り返り

年の瀬にがたんごとんの帰り道会えない人のぬくもり想ふ|今週の短歌

年内に会いたかったと独り言ち 届かぬ言葉をバツで消しゆく あの頃は肩にも付かずだった髪 お団子にしたから見てください おせちもさ お雑煮もさ ひとりでは作るのあまりにさみしいし 餅つきが 今年はないというけれど 今年はやったよやらぬの来年 今回は忙しくて少ししか詠めなかった…。 次回がんばる。

徒然をつらつら綴り手放した 〜今週の短歌〜

今週はなかなか忙しない1週間だったような気がする。 もう年末だからね、皆さん風邪には気をつけて。 年末は帰るのですかときくあなた 帰らなければ一緒にいれるの? 酔っ払い つないだ指と手幻か 素面では寄り添うこともできずに もう終わる今年は光陰矢の如し 来る年への期待はいかに 終わりにしよう 告げられない声もそのはずで そもそも始まっていなかったんだ 駆け引きなんてできないの あなた見て輝く顔と寄り添いたい心

師走が来 にわかにざわめく街並みに きみの姿を探す午後9時 ~今週の短歌~

 今週はお別れがあって、でもお別れのおかげでいい風に変わったものもあるような、そんな週だった。 鍋つつき 湯気の向こうの表情は 定かに見えぬ だから話せる さみしいと 伝える言葉に嘘はない けれど心は移ろうもので 会いたいとあんなに祈っていたけれど離れてみれば願わぬもので 笑い合い あなたじゃないと実感す こうして楽しいときは過ぎゆく 返信を待てど暮らせど未読のまま 夢の中で返信に泣く 霞む目を ごまかしごまかしいる場所で あなたわたしの目覚

電飾が光り波打つこの街はきれいであってもなじみはなくて ~今週の短歌~

 めっきり冬めいたきた今日この頃。  街はすっかりクリスマス仕様。 見せかけの距離に揺蕩う心模様 明日はどっちの仮面を見せる だれでもいいのかもしれない となりに立つあなたでなくても欲しがる心 寒さ染む 心にひっそり入り込む 大きな笑顔 見ない振りして なくしたくないと喚いて暴き立て それでも砂は零れゆくもの 年代を感じる写真に懐かしさ 覚える人と覚えない人 ときめきが 高まりしびれになる頃に 心を見失い夜(よ)があける 髪型を変えたと訊かれる度に言う 変えては

春は恋の季節だけれど、今の気分は秋こそ恋 ~今週の短歌~

  ふと思い立ちましてん。毎週短歌を作ってみようかと。  季節というくくりは大きすぎるし、月々というくくりでもまだ大きすぎる。そう感じた絶好調に多感な私である(いつまでこの気力が続くのかは分からない)。  丁度よく落ち着くのが、週という単位ではないかと思ったわけだ。  ただわたくし、金曜土曜日曜と予定が詰まっていることが多い。その中で、何曜日に記事をあげるのか、ということが検討課題となった。  うーん。やはり、きりよく日曜日にするか。がっちり固めたルールにすると義務になっ