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【ネタバレあり】怪異ジャッジ・ラビリンス  ー怪異変貌者の記録ー

はじめに

ここでは、フリーゲーム「怪異ジャッジ・ラビリンス」の裏話として、怪異変貌者の過去の記録を描いていけたらと思います。
ネタバレ満載ですので、「怪異ジャッジ・ラビリンス」のプレイ後にお読みいただくのがおすすめです!

▼DL版(Steam)とブラウザ版(ふりーむ)


……ではいきます!


怪異変貌者①ヒロミ

今まで、周りの期待に応えようとして、全てを完璧にこなさなければならない、という強迫観念のようなものに囚われていた。少しでも足りていないところがあると、怒られたり責められたりしないかと不安になっていた。

しかし、そんな言われた通りに完璧に生きようとする日々に、内心では疲れており、不満や窮屈さを感じていた。
怪異変貌の直前では限界を迎えていた状態で、仕事帰りに「今日は真っ直ぐ帰らずに、どこかでハメを外してやろう」という衝動に駆られたが、いざどこかに向かおうとしても、「正直、どのようにハメを外していいかわからない」ことに気づき、途方に暮れてモヤモヤが溜まった状態で怪異化が発生している。

怪異変貌者②イオ


イオはある意味で「他者の良いところを見つけるのが上手い人」であるため、余計に他者に対して羨望を抱くことが多かった。周りはあんなにも輝いているのに、自分にはなんの取り柄もない…
その目は、現実だけではなくフィクションのキャラクターへの憧れとして向けられる時期もあり、定期的に「あんなふうになりたい」という対象を見つけては、どうにかして近づこうと、真似をしたり考え方を取り入れたりしてみたが、周りからは「痛いヤツ」だと思われているのでは、と意識し、本当の「自分らしさ」「自分だけの個性」とは何かを悩むようになった。

怪異の変貌場所が海辺になっているのは、怪異変貌の直前に「自分探しをしたい気分」に駆られて、ただぼーっと海を眺めながら一人でじっくりと自身の内面に向き合いたいと考えていたから。
夏場の混み合っているビーチのような場所ではなく、ただ波の音だけが聞こえるような環境。
そこで、「自分とは何か?」をひたすら考えようとしたが、徐々に深みにはまっていき、考えれば考えるほどわからなくなっていき、そのまま怪異化が発生している。

怪異変貌者③ヒライ

ヒライは小規模な雑誌で連載をもつ漫画家。
描いている漫画はSFミステリー「ルーペ氏の奇妙な事件簿」。虫眼鏡型の異形頭の探偵が事件を解決していく、わりとコミカルなタッチの探偵モノである。
…しかし、この手のジャンルにはつきものの「事件のトリックのネタ」がどうしても思い浮かばない。そう、スランプに陥ってしまっていた。
考えても考えてもアイデアは出ず、他の作品を読み漁ったり、カフェインに頼ったり、さまざまな手を尽くすも、一向にスランプを抜け出せない。
ただ締切のみが背後から忍び寄る…そんなピンチな状況にいた。

煮詰まってしまった気分をリフレッシュさせようと、近所にある大型の自然公園に気分転換に来ていた。一度デスクを離れて外に出ると、「幼い頃、こういうところで遊んでたよな…」と懐かしい気分になり、徐々に「あれ、昔はもっと、自由帳とかに落書きするように、自由に純粋に”描きたいもの”が湧いてきていたのに…」と過去と仕事に悩む現状を比較してしまい、何だかモヤモヤとした気持ちが込み上げてきたところで怪異化が発生している。


ここまでお読みくださりありがとうございました!
怪異変貌者の「その後」については、「怪異ジャッジ・ラビリンス」ゲーム内の怪異図鑑で各怪異のクリア後に確認できます!

ちなみに、クリア後の図鑑でのヒロミの「その後の様子」に出てくる友人は、ハマメのバンド仲間のユッカ。

ユッカは、親の反対を押し切って音楽活動で生きていくことを決め、人の目を気にしたり何かに縛られたりせずに自由奔放な生き方をしている。そのため、自分にはできないことを平然とできてしまうユッカにヒロミは憧れを抱いている。

▼ハマメのバントについてはコチラ!


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