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『千束の銃』①


 喫茶リコリコにおいては、定められた――つまりは、ノルマとしての訓練メニューがあるわけではない。
 時間とやる気があるのならやればいい、という空気感だった。

 だからというわけではないが、より多種多様な任務が増えた事もあり、腕を衰えさせないため、いや、今以上の腕になるためにとマジメに射撃訓練を続けていたら……止められてしまった。

 予算の都合がある……らしい。

 その時初めて、たきなは今までいたDAが如何に優遇された環境であったのかを知ったのだ。

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