『A Day of No Guns』③
「あの、千束……? これは?」
「ほら入って入って」
ゲームセンターの一角に複数台鎮座する、女性の顔がドでかく写る垂れ幕で覆われた謎の大型筐体。
千束はその中の一つに颯爽と入って行くのだが……たきなとカスミは思わず立ち止まってしまった。
「カスミ、これ、知ってます?」
「さぁ、何でしょうか」
情報を取得しようとしばし観察していると、どうやら証明写真を撮る要領でシールを作る機械らしい……と理解できたと同時に、たきなは思い出した。
「あ、これ、プリクラですか」