『セイフティ・ワーク』③
「ねぇねぇ先生。ちなみにこの話、この後、どうなるんです?」
それはね、とペンを止めずに伊藤は続きを話す。
互いに銃口を外さず、じわじわと距離を取るチセとタマキは、今度こそ本気の殺し合いを始める……が、警察が踏み込んできた。正体を露呈したくないのはお互い様だからと、二人は燃え盛る建物の中で自己紹介を交わし、再戦を誓って別れることになる。
その後チセは、最近通い始めた高校の生徒会長が、タマキであることを知る。
お互いに驚きながらも……学校内では殺し合わないようにしよう、と紳士協定ならぬ淑女協定を結び、デンジャラスな学校生活が幕を開ける……という流れだった。
「何か読み切りにしちゃ、今後に期待できそうな流れですね?」
「さすが千束ちゃん、分かってるわね。……この読み切りが好評なら、連載できるかもって言われてて!」
「おぉ~!」