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お片付けは続くよどこまでも

お片付け団に入団して10日間、タイマーをかけて片づける、を続けると、「このまま続ければ、いったん終わる」感を手にして、団活動が終わったと同時に片づけも停まっていた。
そう、「やろうと思えばできる」状態だ。言い換えれば「やっていないから進んでいない」状態。

そうこうしているうちに、ある日ベッドが壊れた。衝撃である。
木材を組み合わせたすのこベッドで、ベッド下に衣装ケースにいれた荷物が収納されている。普段は使わないものたち・写真や川遊び用のライフジャケットや古い経理書類などなど。代わりのベッドを注文し、届いた日に私は出張で不在だった。夫から、新しいベッドはサイズが全然小さいことを表す画像が届く。マットレスが5センチ以上はみ出している。私は計測が苦手だ。
以前のベッドのすのこ自体は割れていなかったので、新しいベッドの上に旧ベッドのすのこを重ねて、妙な感じだが寝られるようにはなった。が、土台が狭いのでベッド下に収納しきれなくなった衣装ケースが1つ部屋に出現した。出張から帰ると、寝室はベッドと衣装ケースと、前期のお片付け団でまったく整理しきれていない書類で溢れかえっていた。

向き合うのを避けていると向き合わざるを得ない状況になったりするがまさにそれ。しかしそこからさらに1か月くらい放置してしまった。部屋で過ごすQOLはダダ下がりだが、元々、部屋でくつろぐよりも外で活動するのが好きだから部屋がこんなことになっているので、放置できてしまうのだ。おそろしい。
しかしそれに終止符を打つ日がきた。先日、外での活動のひとつ、講師としてブライト・リスニング講座を開催していた時に、自分が話し手となってこの部屋のことを話した。
そうしたら、あらためて、部屋を片付けよう、と思った。(聴いてもらう効果はすごい)
外での活動を充実させるためにも、元気を回復させる部屋。
外での活動で持ち帰ったものを、使えるリソースとして整理してスタンバイさせておく部屋。
ここは楽屋ではなく、ここにいる時間も豊かな人生の一部である。
そんなことを、受講生さんに聴いてもらいながら話していた。(実習である)
TVの情熱大陸で、上野千鶴子氏が書斎のソファで幸せそうに横になっていた姿が思い出される。私も、この現状衣装小屋・楽屋裏みたいな場所を、くつろぎ、思索しながら過ごせる場所にしよう。ここも活躍舞台のひとつとして。

「まずやることはなんだろう」
聴き方の1手法に、やりたいことの一歩目を具体化する、というのがある。私はライフジャケットを娘の部屋の天袋にしまうことを決めた。果たして、帰宅後ライフジャケットを天袋にしまい、ついでにお雛様を押入れから出して飾ることができた(もうしまった)。これを機に、この外出自粛コロナ流行期に乗じて、お片付け団第二期を始めよう、と決めた。

そして、片づけは、終わらないんだよな、ということにも気づいている。料理して洗い物して、また買い物して料理して、と同じだ。暮らしなのだ。日々の営みなのだ。片づけて、いったん収まると今よりだいぶ楽にはなるけど、私の仕事は流動的だし情報も技術も日々刷新していく。片づけ続けながらいつでも最新の使いやすさを作っていくんだな。
これまでは、「片づけを終える」ことを目標にしていたから、なんとなくいつまでも終わらない感に不満があったけど、「ずっと片づけ続ける」を習慣にしていくことを目指そう。毎日でなくともいいし、手をかけたり抜いたりして続けている料理のように、と思えばきっとできる。
というわけでこのマガジンゆるりと再開、時々更新します。


今回の気づき
・片づけは終えるものでなく、続けるもの。
・料理のようにと思えば、行き詰まったときにヒントがある。

ひとり片付け団の第二期の宣言
「私は、これまで享受できてなかった豊かさを受け取ります」


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