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ショート動画時代のLINE VOOM活用方法

皆さんこんにちは!

株式会社オプト アカウントプランナー兼株式会社アッカーマン代表の野嶋友博です。

LINE Frontlinerとして、今までLINE広告に関する記事を数本執筆しています。
最近はLINEを用いたマーケティングのお話に関する寄稿が多かったのですが、今回はLINEアプリの真ん中のタブに位置するショート動画などが楽しめる動画プラットフォームです。LINE VOOMのご紹介と、LINE VOOMを意識した広告クリエイティブの考え方についてご説明します。

1.ショート動画時代の突入とLINE VOOMのリリース

1.1 ショート動画時代の突入

YouTube、Netflix、Huluをはじめとし、動画コンテンツは今や当たり前に私たちの日常に存在しています。動画コンテンツの中でもTikTokをはじめとして最近は5~15秒程度の短尺かつ縦長の動画が若者を中心に流行っています。

これには以下2つの理由があると考えています。

❶インターネット環境の進化
スマートフォンの普及のみならず、近年では5Gのリリースを含め、私たちのインターネット体験は改善し、数年前と比較してずっと快適になっています。ガラケー時代では、動画を1つ再生するだけでも再生までの読み込みに多くの時間がかかっていましたが、最近ではすぐに動画を再生し、動画コンテンツを楽しむことができます。

この環境の変化が、短い動画をスクロールしながら次々に視聴することを容易にしており、近年のショート動画ブームに火をつけていると考えます。

❷情報洪水とUGCへの注目
ショート動画の特徴の一つに、生活者が気軽に撮影しインターネットで発信できるという点があります。

インターネットには今や生活者が消費しきれないほどの膨大な情報が溢れかえっています。ウェブコンテンツが普及するまでは、欲しい情報を収集するために、自ら能動的に取得していましたが、近年ではウェブメディアを中心とした各媒体の優れたアルゴリズムによって、欲しい情報は精度高く分類され、私たちのもとに受動的に届くようになってきました。

ただしそれらの中には誤った情報や、企業が自らのサービスや商品を販売するためのプロモーションも多く、生活者は情報リテラシーをもって自ら情報を取捨選択することが必要となりました。そのため、企業ではなく他の生活者のリアルな声に信ぴょう性を感じるようになり、生活者が実際に撮影した写真や動画、すなわちUGCに注目するようになったことも、ショート動画の流行にも繋がっていると考えます。

1.2 LINE VOOMの登場

この環境の変化と生活者の行動変化により、LINEは2021年12月よりLINEタイムラインをLINE VOOMにリニューアルしました。

「LINE VOOM」は、LINEアプリの真ん中のタブに位置するショート動画などが楽しめる動画プラットフォームです。スキマ時間に気軽に自分の動画を投稿したり、動物の動画やお笑いといったさまざまなジャンルのショート動画を視聴したりして楽しむことができます。“好きが、つながる。”のコンセプトのもと、気に入った動画にリアクションやコメントを送ったり、LINEで友だちに動画をシェアすることが可能です。

提供開始当初から縦型スクロール内に広告掲載枠も存在しており、広告主やマーケターも注目をしています。

2.LINE VOOMを意識した広告クリエイティブ攻略

上述したショート動画の流行に合わせてLINE広告においてもクリエイティブの考え方が変わりつつあります。
LINE VOOMは、リニューアル前のタイムラインとは掲載面が異なります。それらを意識したクリエイティブ制作と配信が広告効果を高めるポイントになります。

LINE VOOMではさまざまな広告フォーマットの掲載が可能ですが、特に9:16の動画フォーマットがコンテンツに馴染むという理由から広告効果が高い傾向にあります。(※弊社実績)

それではこの縦型動画(9:16動画)のクリエイティブとしてはどのようなものが好まれるのでしょうか?

2.1 情報を短尺に収める

冒頭説明した内容のとおり、ショート動画は5~15秒程度が平均的かつ好まれる秒数となっており、これまでの動画コンテンツに比べてかなり短い秒数で情報がまとめられています。

従来の動画広告よりも早いテンポで、短尺でもわかりやすく記憶に残る演出やデザイン、メッセージ内容の考案が重要です。

2.2 キャプションを付ける

LINE VOOMが他のショート動画プラットフォームと異なる点はサイレントモードにしていなくとも、スクロール画面上で音声が流れないことです。動画をクリックして初めて音声がオンになる仕組みであるため、無音でも内容が伝わるクリエイティブにすることが重要です。

だからこそ動画内の音声を補完できるようキャプション(動画内の説明文)を加えたデザインにすることが大切です。

▼ショート動画内でのキャプション有無による広告効果の差分(弊社実績)

2.3 作りこみ過ぎないスマートフォン撮影の動画

動画クリエイティブと言えば、綺麗でおしゃれにサービスや商品の魅力を伝えたくなるものです。静止画では伝えきれない情報を動きとともに訴求できるのが動画の強みといえるでしょう。

ただし上述したとおり、ショート動画の流行の背景には、生活者が配信したコンテンツであること、すなわちUGC(ユーザー生成コンテンツ)が受け入れられやすいことが大きく影響しています。

そのため、これまでの動画クリエイティブのように、作りこんだものではなく、スマートフォンでそのまま撮影したようなテイストで企業が伝えたいことを表現することが結果として高い効果を発揮する傾向にあります。

▼スマートフォン撮影の動画での広告効果 (弊社実績)

これらのポイントを意識しながら、LINE VOOMで好まれる動画制作を進めてみてください。

今回は以上です。

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