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【LINE広告】特定スマホアプリのユーザーデータを活用したLINEでの広告配信

みなさん、こんにちは!
LINE Frontliner/スタディプラス株式会社の亀井昭宏です。

これまで公式アカウントに関わるテーマがほとんどでしたが、今回は私の中では初めてのトピックでLINE広告についてです。LINE広告全般や各種機能についてはこれまで他のLINE Frontlinerの方々が記事にされているので、ちょっと特殊な使い方である「特定のアプリを利用しているユーザーデータを活用した配信」について説明します。
 
この配信を実施するには、まず「オーディエンス」と呼ばれるターゲティング設定について理解する必要があります。

■オーディエンスを使った配信

オーディエンスとは、LINE広告のターゲティング設定の1つでサイト訪問者やアプリ内アクションデータ、公式アカウントの友だち情報などを広告配信に活用することができる手法です。LINE広告の管理画面から作成できるオーディエンスは、以下の9つです。

1.ウェブトラフィックオーディエンス
サイト訪問ユーザーのオーディエンス。また、サイト内購入などのイベントに基づいたオーディエンスを作成可能。

2.モバイルアプリオーディエンス
アプリを開いた人やアプリ内で購入をした人など、アプリ内で発生したイベントに基づいたオーディエンス。

3.IDFA/AAIDアップロード
保有しているIDFA/AAIDデータを用いたオーディエンス。アプリの利用ユーザーといった特定のユーザーのオーディエンス。

4.電話番号アップロード
保有している電話番号を用いたオーディエンス。

5.メールアドレスアップロード
保有しているメールアドレスを用いたオーディエンス。

 6.LINE公式アカウントの友だちオーディエンス
LINE公式アカウントの友だち、またはブロック中の友だちのオーディエンス。

7.類似オーディエンス
すでに作成したオーディエンスと似ているユーザーを探し、オーディエンスサイズを拡張。類似度は1〜15%、または自動から選択可能。

8.動画視聴オーディエンス
指定した動画素材の視聴ユーザーのオーディエンス。視聴ユーザーの再生率を指定可能。

9.画像クリックオーディエンス
キャンペーンで使用されている画像をクリックした人のオーディエンス。

オーディエンスを使って配信する 引用:LINEヤフー for Businessより

1,6,7あたりは既に活用されている方も多いと思いますが、それ以外の中から、注目いただきたいのが3の「IDFA/AAIDアップロード」です。今日のタイトルどおりこの方法で特定アプリを利用しているユーザーに対して広告を配信することが可能になるのですが、なぜこれに注目いただきたいのか、そもそもIDFA/AAIDって何?を説明します。

■なぜこのオーディエンスなのか

現在は、ほとんどの方がスマホを日常的且つ頻繁に利用されていると思います。この方法は特定のアプリ利用ユーザーのデータを活用します。LINEも月間ユーザー数9,500万人(2023年6月末時点)が利用するモバイルアプリ、同じアプリ上での掛け合わせということで、広告としても非常に親和性が高い、アプリにもよりますがターゲティングの合致率が高い傾向があるというところが注目いただきたい理由になります。
ただし、この配信を実施するには「IDFA/AAIDデータを保有している」必要があるので利用ハードルが高いことも確かです。

■IDFA/AAID?なにそれ?

これは、IDFAとAAIDという2つのものを同時に記載していて、呼び名が違うだけで同じ部類のものです。簡単に言うと、端末にランダムに振り分けられる広告用のIDです。(略称がなんであるかは本題とはさほど関係ないので割愛します)
2つ呼び方が異なるのは、iOSがIDFA、AndroidがAAIDとなっているからです。これは個人情報ではなく、この情報だけでは個人を特定することはできませんが、端末毎に1つずつ振り分けられているのでこのIDを使って、広告を配信することができます。それがLINE広告でもできるということです。

・取得と計測にはユーザーの同意が必要
そんな中、昨今の情報保護やプライバシー保護の観点からこのデータの取得と計測の判断をユーザーに委ねています。いわゆるオプトイン方式と呼ばれるもので、iPhoneで出てくるポップアップでの選択がこれにあたります。

おおよそ概要はご理解いただけましたでしょうか?続いて活用の仕方についてです。

■活用には2つの方法がある

活用する手段は以下の2つの方法があります。

1.自社で提供しているモバイルアプリのIDFA/AAIDを利用する

自社でアプリを提供している場合、アプリ専用の計測ツールなどを導入することでインストールユーザーのIDを取得することが可能です。ダウンロード機能などを活用してCSVデータで取得し、広告管理画面からアップロードすることで利用できますが、アプリ運用面では、初期インストール時などで利用規約をベースに同意取得することが望ましいと考えています。

2.広告メニューとして提供されているIDFA/AAIDを利用する

アプリ事業者が広告メニューなどで、すでに提供している場合があります。こちらは、広告メニュー提供事業者側がユーザーに許諾を得てサービス提供しているものになるので、広告主側がIDを用意する必要はありません。他広告同様にメニュー内容として発注・出稿となります。ただし、そのアプリユーザーと自社広告の親和性、ターゲット合致度は必ず確認しておく必要があります。

■提供されている活用可能な広告メニューとは?

上記活用方法2の広告メニューとして提供されている一例をご紹介します。その概要は以下のようなものです。

●    アプリ概要
・一般に公開されているツール系無料アプリ
・ユーザーの約60%が高校生・専門学生・大学生、社会人も一部利用
●    広告ターゲティングと掲載可能媒体
・性別、地域、学校学年、アプリ内の特定アクションでターゲティング
・LINEを始め国内主要媒体の主要バナー広告で利用可能
●    出稿金額の目安
・1ヶ月50万円〜

■配信事例

では、実際の配信事例についてご紹介します。すべてLINE広告での配信で、この場合、若年層ユーザーに絞り込みを行い広告実施目的としては、LINE公式アカウントの友だち登録や若者向けイベント関連の告知となっています。いずれも希望アクション数の増加やクリック単価、クリック率の改善がみられており、適切なターゲットに広告配信できたことが数値向上の理由と考えています。

※スタディプラス社で実施したLINE広告での数値

 今回は、少し特殊なLINE広告でのオーディエンスデータを使った広告配信についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?一般的な広告以外にも利用可能なデータを活用することで新たな効果や発見を得られるのではないでしょうか?最後まで読んでいただきありがとうございました!
今後も、自身の活動の中でLINEを活用して得られた情報を発信できるようにしていきたいとおもいます!

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