ChatGPT(GPT3.5)に小説を書かせるのは可能かどうか

暇つぶしに、ChatGPTで遊びました。
せっかくなら、小説でも書けないかと思い、色々と試して分かったことを備忘録として残しておきます。

 1,小説を書かせるのは不可能

まず、ChatGPTに小説を書かせるのは不可能だと感じました。
「どれだけ詳細に設定を加えても、向かう先は一緒」というのがChatGPTを使って感じたことです。

その理由として、おそらく、ChatGPTは論理的すぎるのではないかと思います。これの次はこれ、のような決まりがあるんじゃないでしょうか。

最初は「100」ある選択肢も次は「50」、次は「30」「20」「10」「5」「3」「1」みたいに、自分で選択肢を削っていっているのではないか?と感じました。それくらい、展開が偏りがち。

一方で、こちらが変わった展開を考えて提案した場合、意外にもきちんと理解してくれることから、情報としては持っている、或いは文脈をきちんと理解できるみたいです。

後、そもそも、陳腐な選択肢しかないみたい。
うまい聞き方や命令文があれば、変わるのかもしれないけど・・・

2,ネタの宝庫

細かいネタを決めるときは十分、役立ちそうです。
正直、使い手の聞き方次第、命令の仕方次第にはなりますが、ネタ集めには非常に優秀です。

例えば、モンスターの名前を決めるときや、その名前を漢字表記にしてルビを振りたい場合に漢字表記を教えてもらったり。

その他にも、どういう展開があるか、こんな感じの展開がほしいとか。
聞いてみて、気に入らなければ命令文に情報を足していけば、かなりネタは出力してくれます。

人間にはできないランダム性があるというか、手軽にネタガチャを回している感覚です。

3,文章の訂正や改善

文章の訂正や改善は「ある程度」できるみたいです。
ある程度、というのは、どうも勝手に文章を追加してストーリーを改悪することが多すぎるからです。

そういうことじゃなくて・・・と何度なったことか。

個人的にかなり改善させましたが、それでも6割くらいの満足感です。
とにかく、自分の要求する内容をたくさん入れ込んで、文章を変換させると良いです。

気になる人は適当な小説を書いて試してみてください。
小説書いたことない人なら「すげー。こんなにマシになるんだ」ってなると思います。

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例:改善前
私の目の前には妖精がいました。羽が4枚あり、とても綺麗です。
私はその姿にすっかり見惚れてしまい、自分の顔に蜂が寄ってきていることに気付きませんでした。

例:改善後(この文章の後にも話を勝手に続けてますが省きます)
私の目の前には、羽を4枚持つ美しい妖精がいた。その輝くような翼は、太陽の光を反射してまるで虹色に輝いていた。私はその美しさに見とれて、一瞬自分がどこにいるのかを忘れてしまった。しかし、その幻想的な瞬間にも関わらず、私は自分の顔に蜂が寄ってきていることに全く気づかなかった。蜂が私の頬に針を突き刺す痛みに、私は慌てて手で払い払う。しかし、私の注意はまだ妖精に向いていた。彼女は私に微笑みかけ、私に何かを囁いたように感じた。
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正直、勝手に蜂に刺されたことにされたのが不満。また、蜂に刺されなかったことにしてもらうと、欲しい部分も消してきます。

4,テンプレ知識

あらゆるテンプレ知識、あるある知識を教えてくれます。
もちろん、間違った知識も多いので自分で調べる必要はありますが、「へえー、そういうのも出来るんだ」みたいな新発見が多いです。

まとめサイトとかいうゴミは大体10個くらいを基準にして、Part2にしたり、次のぺージへ、みたいにしてコスい金稼ぎをするので、そういうストレスから解放されます。

前知識が欲しい!みたいなときに便利です。
詳しいことはまた調べなおす必要がありますが、何から調べていいか分からない時にとりあえずChatGPTに聞いてみるといいと思います。

聞く時は「〇〇のあるあるを20個教えて」のように、複数聞くようにしています。



以上で終わりです。
ちょっとこういうところどうしよっかなー・・・みたいな時に使う感じですかね。

でも、結局、読んで自分で訂正しなきゃいけないので、自分で書いた方がいい人が多いかもしれません。タイピング速度が遅い人くらいじゃないですかね。使った方がいいの。

正直、読むのも時間がかかりますし、訂正するのも時間がかかる。それなら、自分で書いて自分で訂正した方が整合性も取りやすく矛盾が生じにくいと思います。GPT4はどんな感じなんでしょうかね。

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