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今さら聞けない?白ビールとは

白ビールやホワイトビールと言われるビールを知っていますか?
白ビールは小麦麦芽もしくは小麦を多く使用しており、まろやかな口当たり、フルーティーな香りが特徴です。
ビールは苦くて苦手という方や、お酒自体苦手という方でもおすすめのビールですので、是非試してみてください。

白ビールとは

ビールは大麦麦芽を使用して造られています。それの対して白ビールは小麦麦芽もしくは小麦を多く使用したビールのことを指します。多くとは曖昧な表現ですが、小麦は麦芽を作るときに壊れやすかったり、粉砕の時に粉々になりやすいという特徴があります。また殻が無いので糖化槽をつまらせることが多かったり、粘度が高いので濾過しにくいなど、醸造には不向きな点が多くありました。そのため実際には一定の比率で大麦と併用されることが多いのです。

白くないのに白ビール

白ビールというからには色はもちろん真っ白・・・と言いたいところですが、実際は上記の写真のように白とは言えません。ではなぜ白ビールと言うのかというとピルスナー誕生以前の19世紀頃までは色の濃いダークビールが主流でした。それに対して小麦を使ったビールは琥珀色や黄金色をしていた為「色の薄い」=白いビールと名付けたようです。

白ビールの特徴

小麦にはグルテンが多く含まれているため泡持ちが良いです。のどごしは爽やかでありながら、飲み口はまろやかです。そして大麦麦芽のビールに比べて苦みは少なく、フルーティーな香りが楽しめます。

白ビールの種類

一概に白ビールと言っても、国や地域、造り方などさまざまな種類に分けられます。有名なところでではドイツ発祥の「ヴァイツェン」、ベルギー発祥の「ベルジャンホワイト」が挙げられます。ドイツのヴァイツェンの中でもヘーフェヴァイツェンは濾過していない白ビール、クリスタルヴァイツエンは濾過した小麦ビールであったり、ドゥンケルヴァイツェンは濃い白ビールなどに分けられたりします。

ヴァイツェンとは

ヴァイツェンとは、南ドイツ発祥のビアスタイルで、小麦麦芽を50%以上使用したエールビールです。ヴァイツェン酵母を使用しており、バナナのようなフルーティーな香りが特徴です。またホップの量も少なく、苦みも抑えられていることから、ビールの苦みが苦手という方にもおすすめなスタイルです。

ベルジャンホワイト

ベルジャンホワイトは中世の頃には良く飲まれていたスタイルです。一時期ピルスナーの登場により衰退しましたが、ヒューガルデンの登場で復活を遂げました。小麦を使用するのはヴァイツェンと変わらないのですが、副原料にコリアンダーシードやオレンジピールを使用しています。ベルジャン酵母やオレンジピール由来の甘酸っぱい香りが特徴的です。

日本の白ビールも負けてない

ホワイトベルグは2014年の発売以来7年連続で世界最高峰のシェフとソムリエで構成する International Taste Instituteで最高ランク三ツ星を獲得しています。そして過去10年間で、7回優秀味覚賞三ツ星を獲得した商品に送られる賞「ダイヤモンド テイスト アワード」を獲得しました。
世界でも認められたホワイトベルグ、1度は飲んでみる価値ありです。

まとめ

知ってるようで知らない「白ビール」ですが、日本で多く流通しているピルスナーに比べても口当たりがまろやかで、フルーティーな香りが楽しめます。また苦みも少ないので、ビールが苦手という方や、初心者の方にもおすすめのビールです。白ビールの中でも「ヴァイツェン」「ベルジャンホワイト」など様々な種類がありますので、飲み比べてみてもおもしろいと思います。