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インタビューのワークショップと、かかわり方の学び方|遠野

*予定を一部変更します。5月6日〜11日の「B」を、5/5〜8「インタビューのワークショップ」3泊4日と、5/9〜12「かかわり方の学び方|馬と、子どもたちと」3泊4日の二つに再構成。詳しくは 新しい告知ページ をご覧ください。


GWの頃クイーンズメドウ・カントリーハウスで、2つの「インタビューのワークショップ」と「かかわり方の学び方」、計3つの滞在をひらきます。一つづつ紹介させてください。

A)インタビューのWS|7つの逐語録 4月30日〜5月4日 …受付終了(4/3)
B)インタビューのWS|5泊6日編 5月6日〜11日
C)かかわり方の学び方|馬と、鳥羽和久さんと 5月13日〜16日 …キャンセル待ち受付中(3/17)

私は30代からインタビューの仕事をするようになり、大学講師の仕事で教え方に悩み「ワークショップ」に活路を探ったその先で、『かかわり方の学び方』という本を書きました(2010)。
その同じ年に始まったのが「インタビューのワークショップ」です。

2023|清里

最近は「きく・はなす」という副題が付いています。〝きく〟ことと〝はなす〟ことは背中合わせだなと思う。たとえば、自分の声をあまりきかない人は、他人にも似た態度をとりやすいとか、内側の関係が、外側の関係にそのままあらわれる印象があります。

ということは、その逆もあり得る。きき方の再構築が、話し方の変化につながる可能性がある。「人の話がよくきけるようになる」とか「よく話せるようになる」と謳うつもりはありませんが、10年ほどその循環を見てきました。

「インタビューのワークショップ」は楽しいからひらいています。私が。〝きく〟ことや〝はなす〟ことの再検討を通じて、目の前の人や自分がより「いる」感じになってゆくのは面白いし、充足感もある。なんだか力も湧いてくる。そんな喜びがあってつづけています。

2023|遠野
2023|遠野

A)4月30日〜5月4日の「7つの逐語録」は、近年オンラインで始めたスタイルです。週2回・各3時間を計7回、約一ヶ月間にわたってひらくそれを、今回は滞在型で集中的にやってみたいと思います。

逐語録とは? 15分間のインタビューのやり取りを一字一句、言い淀みも略さずにテキスト化したもので、カウンセリングの研修に使われることがあります(参照:『来談者中心カウンセリング私論』岸田博)。きき手のかかわり方が、話し手にどう影響し、なにが起きてゆくか。それがつぶさに見えてくる。

とてもいい学び方だと思うけど、逐語録の作成に時間がかかる。カウンセラー養成の現場でも最近はあまり使われていないかも。テープ起こしは、不慣れだと15分の音源に平気で6時間くらいかかります。それで、日程の限られる滞在では扱えずにいました。
最近はAIの力を借りて、5日間の滞在中に1本は扱えることがあります。でもそれが限界で、本当は参加メンバー全員分の逐語録を扱いたい。共通性と個別性が見えてくるので。

それで今回は、全7本の逐語録を逍遙する4泊5日をひらいてみよう、というわけです。
まず4/3(水)夜に一度オンラインで集まります。その場でペアをつくり、Zoomないし対面で15分のインタビューを交わして、きき手がその逐語録をつくる。そして遠野に集まって学び合う。合間にワークも重ねる。夜は暖炉の火を囲んで放心する(たぶん)。そんな滞在をイメージしています。どうぞお集まりください。

A)7つの逐語録(別編「インタビューのワークショップ」)

逐語録でたどる、それぞれの〝きく・はなす〟
2024年4月30日(火)〜5月4日(土)
*4/3(水)19〜21時に事前オリエンテーションを予定
定員:7名
参加費:83,000円
宿泊費:78,000円
>お申込み(Googleフォーム)

2023|遠野
2019|遠野


C)かかわり方の学び方|馬と、鳥羽和久さんとは、タイトルのとおり鳥羽和久さんと一緒につくります。
彼は福岡で学習塾を営み、毎年約150名の小中高生とかかわってきた人。ご本に『旅をする理由』『親子の手帖』『おやときどきこども』『君は君の人生の主役になれ』『「推し」の文化論』などがあります。

奥が鳥羽さん(2024年12月)

子どもと長く接する中で、彼らが親から与えられている影響を強く感じ・考えるようになって、それがまず『親子の手帖』に結実した。子どもをとりまく大人たち(親や学校教師ら)の事情を鑑みながら、でも軸足は子どもの側に置いて、彼らと世界の橋渡しに注力されている。ビルの1階では、塾に来る子どもが寄れる書店「とらきつね」も営んでいる。

とらきつね Instagramより

昨年世田谷で開催した「どう?就活」というイベントにゲストの一人として来ていただいて、初めてお会いして、ありていに言えば大好きになった。「こんな人がいるんだ!」という喜びがありました。

クイーンズメドウには数頭の馬がいます。ここの馬の特徴は、いわゆる「調教」を受けていないこと。かといって完全放任でただ給餌されている愛玩動物でもない。使役動物や経済動物のように「利用価値」で計られる存在でもない。
では人間は? と考え込んでしまうのですが、それはまあ現地で、体験を通じて。

ここでは馬と人の不思議な関係が育まれていて、それは「インタビューのワークショップ」の「きき方」とも重なります。考えながらきかない。評価的にならない。かといって受容や共感といった意図も持たない。思惑を持たず、代わりに〝よく感じてみる〟きき方が、クイーンズメドウの馬と人のつながりとよく重なるんです。

そのことをもっとわかりたくて、2月に「かかわり方の学び方:馬と、ひとと」を実施しました。

2024|遠野
徳吉さん(右端)

クイーンズメドウで馬と人のかかわり方を拓いてきたのは徳吉英一郎さん。彼のガイドで馬とすごす時間が半分(朝〜昼)。私のファシリテートで〝きき方〟を模索する時間が半分(昼〜夜)という、2色パンのような滞在をすごした。

これがとてもよかった。そこで、馬との時間を同じく徳吉さんと。そして残り半分を鳥羽さんとつくってみたい。
親と子、教師と生徒、医者と患者、建築家とクライアント…きりがないけれど、要は〝人と人のかかわり方〟について、馬との体験をよい灯りにして考え合える時間をすごしてみませんか?というお誘いです。どうぞどうぞ。

C)かかわり方の学び方|馬と、鳥羽和久さんと

2024年5月13日(月)〜16日(木)
定員:6名
参加費:96,500円
宿泊費:56,000円
>お申込み(Googleフォーム)


クイーンズメドゥ・カントリーハウスについて

私は『ひとの居場所をつくる』(2013)の執筆をきっかけに、この場所「Queen's Meadow Country House」を訪れるようになりました。

クイーンズメドゥは門戸が開いているような・いないような半開きの場所で、現時点ではつながりのある人々の滞在が中心です。今年本格化する「ハヤチネンダ」という新事業を通じて変わってゆくと思いますが、一般の宿泊施設のような予約宿泊はやや難しい。

広い敷地の中に馬がいます。雄が2頭。雌が3頭。野生馬ではない。乗馬用でもセラピー役でも農耕馬でもない、かといってペットとも違う、同じ世界をともに生きる存在として放たれている。不思議なあり方です。

ランドスケープデザインは田瀬理夫さんで、建物の一つは住宅設計の名手・永田昌民さんが手がけている。私は「なにか建てるときは、建築家を探す前に、ランドスケープデザイナーか造園家に相談して、土地利用プランから考える方がいい」と強く思うのですが、その重要性を学べる場所の一つだと思います。

食事について

食事は、以前遠野で「Commons cafe」の料理をつくっていた藤田紘子さんが、大阪から再訪してつくってくれます。

彼女はの料理は日本料理がベース。割烹で「煮方」(煮物担当、料理長の次のポジション)までつとめた人で、土台の技術がしっかりしているんでしょうね。一緒にワークショップをつくるのは5回目くらいかな。とても安心しています。いただきましょう。

*参加費の相談について、短いツイートを書きました。>2024年3月5日