1人暮らしの老犬介護〜人に迷惑をかけられない?
16歳と半年で愛犬が亡くなってからそろそろ半年になる。
大分 気持ちは落ち着いてきたけれど、しみじみと身体にしみ込むようなさみしさと、反省の気持ちはずっとわき上がり続けている。
相手が忙しいんじゃないだろうか?
同じ話ばかり聞くのはいやなんじゃないだろうか?
こんな時間に連絡をしていいんだろうか?
こんな事を考えてしまい、友人や家族に頼み事をしたり、悩みや愚痴をきいてもらったりできなくなっていた。
ご近所に、菓子折り片手に飼い犬が痴呆症になったため夜鳴きする事を伝え、それでも夜吠え続ける事にビクビクしていた。
今思うと、ちょっと視野が狭くなっていたと良く分かる。
老犬特有の発作をおこす様になってからは、留守番をさせる事もどこかに預ける事も止めて、(幸い仕事は犬と一緒でもなんとかこなせた)犬が昼寝している時に急いで用事をすませていた。
今は思う、少しぐらいベッドでジタバタしても、鳴いても、もう少し気持ちに余裕を持てていたら良かった。
私がもう少し大らかに、イライラしないでいる事の方が大事だったのだ。
一人暮らしならもっと、ご近所や友人に助けを求めるべきだった。
遠いからと躊躇していた老犬ホームも、思い切って数日でも利用しても良かった。
仕事だって、なんなら少しぐらい休んでも良かったかもしれない。
だんだん食べる量が減り、水も飲まなくなり、今冷静に考えると終末期だったのだと分かるが、その時はそれを受け入れられなかったのだろう、気がつけなかった。
老犬の、もちろん人の介護も、1人で抱え込んではいけない。
1人きりで頑張っていると、気付かぬうちに限界をこえてしまっていたりする。
私の愛犬は、最後に、私の至らなさを教えてくれた。
頑張ったね、えらかったよ。
もっともっと抱っこして、もっともっとたくさん話しかければ良かったよ。
いつも側にいてくれてありがとう。
私は私の時間を生きないといけないね。
でも、まだまだ君を探してしまうよ。
これからも話しかけるよ。
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