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リージョ観察日記20190317 清水エスパルス戦

■ヨンソン監督の頭の中をのぞく

開幕から2節まで3バック。キャンプからトライしていたようだが動機がよくわからない。ドゥグラス離脱で得点源を欠くことになった。それを埋め合わせするには両サイドの松原・エウシーニョを張り出すことで解決しようとしたのか、それともベティスっぽい構想を以前から温めていたのか。


コンサ戦では一転4バック。これはおそらくミシャ式対策でエウシーニョを張り出す型を狙ったものだけれどカルナヴァルやけどをしてしまった。

そこで、ボールを保持してくる神戸に対しては昨年の守備のメカニズムpressingをぶつけてきた。うまくいかないときに1週間で戻れる場所があるということはヨンソン監督がディシプリンをチームに注入している何よりの証左である。


■エウシーニョ投入後のファンマ・リージョの頭の中をのぞく

そこでさらに前進してしまおう


としたのはおそらく古橋の76:52 

中央のドリブルでシュートまで行った場面。ビジャは裏抜けスペーシングをしていてさらに左サイドではポルディがフリーの状態であった。この時間帯の戦略目標はいかにしてオープンな展開に持ち込まず、持ち込ませず、相手陣地でプレーしながら時間を殺していくかであり遮二無二追加点を奪いに行く場面ではなかった。慌ててゴール前まで差し込めば清水はそれ以上の圧をかけて神戸ゴール前に差し込んでくることになる。

■時間とスペースの関係

フットボールとは時間とスペースを一枚のタペストリーとして織り上げていく知的営みである。それがボールを前進させつつ相手陣地でプレーすることの根源的な愉悦であり、勝つ確率を高めるものであると。

そして時間とスペースの関係はある種のホメオスタシスを形成している。早く蹴れば今度は相手を引き連れて戻ってくることの意味は、ビルドアップで時間とスペースの貯金をすっ飛ばしてしまうのは時間とスペースの前借りなのであり、早い満期に相殺を迫られてしまうということ。

■サンペール投入

清水の大外両サイドが差し込んで来たので中盤ダイヤで中央レーンをつかいボールを前進させようとした。ポルディ左は清水の左クロスにエウシーニョが飛び込んでくるのを防ぎたかった。接近拒否 エリアディナイアル。

■同点の場面
シュートそのものはゴラッソ。ただ少し時間を巻き戻せばボールコントロールして前進できたシチュエーションなので我々のディシプリンとしては落ち着いてコントロールオリエンタードすべきであった。

その意味では避けられることのできた失点。

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