虹の橋を渡って
祖母が亡くなった。
今朝、従兄弟がいつものように祖母を起こしに行くとすでに亡くなった後だったようで、苦しんだ様子もなく、眠るように逝ったらしい。御歳91歳、老衰だった。
力強くて気遣い溢れる祖母らしい最期だったんだね、と知らせをくれた母と電話で話した。
★★★★★★★★
今朝いつも通り学校に行くために歩いていると、低い位置にくっきりとした虹がかかっていた。朝から虹が見れるなんて気持ちがいいなぁ、あんなに低くかかってると虹の始まりが見えそう…なんて思っていた。
そんな朝のことをすっかり忘れて、クタクタになりながら歩いていた帰り道。今度は空の高いところに薄く虹がかかっていた。一日に2回も虹が見れるなんてそうそうないので、忙しいけど頑張るぞ〜〜〜と思って帰路に着いた。
大切な人が旅立った時、残された者は物語を作りたがる。貴女がいない世界を生きていくために。
祖母は、あの虹を渡って行ったのかな。
旅立つ前に私のところに来てくれたのかな。
明るい色が好きで、本人も明るかった祖母にぴったりの虹の橋。
最近全然会いに行かなくてごめんね。行く手間を惜しんだことを心から後悔しています。
グランマの美味しい美味しい手料理はもう食べられないんだね。
せめて、グランマが話してくれた小さい頃の話やご先祖の話をしっかり記録して、研究に活かします。私の生きる活力のひとつとなってくれてありがとう。
グランマ、いつもありがとう。私のおばあちゃんになってくれて本当にありがとう。
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