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【デュエパ】しくじりデッキ構築【光闇自然編】

前文


この記事は筆者(狭間レヴィ)とデュエパのデッキを20個以上組んで異常に誘ってくるフレンズ(MilK;RE-Pu)がデュエパの構築においてしくじった体験談をデッキレシピもいっしょに記事にした。筆者がアルカクラウン、MilKがグレイトフルベンを担当する。レベルは2~3である。
どちらのパートナーも光闇自然のネクラカラー。

ネクラ(光・闇・自然)カラーの特徴として
・マナ加速、除去Sトリガーがデュエパで強力
・3色なため強力なディスペクターが何体かいる
・防御としてシールド追加やエスケープで得意
・手札を補充するのがひと手間かかる



パートナー『天罪堕将 アルカクラウン』


自分の中で白緑黒と言えばこれ!構築済み買った!

性質


出た時に山札トップ5枚の中から各色の1枚ずつを『コスト7以下』のクリーチャーを踏み倒す9マナのクリーチャー。エンジェル・コマンド、デーモン・コマンドであるため種族サポートも受けやすい。

デュエパのルール上 光文明 闇文明 自然文明の3文明の3体しか出せないが覇王類虹色目 イメン=ボアロを場にいる状態で召喚すると染色され5体まで出すことができる。
また、白緑黒の3色は近年カードが強いのでそれも追い風。
9マナのクリーチャーが好きなので展開ギミックを持つパートナーとして使うことにした。またデッキ構築にも一工夫必要でそこが楽しそう。
見た目もストーリー設定も最高にクール 最近ディスペクターにもなってた

デッキコンセプト


コンセプトは『7マナ以下踏み倒し』『メカ・シノビ』『ランプ』

7月のレシピ。このあと推進型無重力ジャイロボールを採用

9マナまではアルカクラウンから捲れる2、3マナブースト、5マナブーストできるクリーチャーでマナを加速する。Disゾロスターや最近出たジャイアントスノーフェアリーのおかげで3マナクリーチャーのブーストには融通が利く。ツインパクトチャージャーもアルカクラウンで踏み倒しても強力である。ジュラデッドマンも5マナから9マナにジャンプ出来て高相性だ。


 
防御札として捲りを阻害しないツインパクトのトリガーやトリガークリーチャー、シノビで受ける。ブロッカーに盾追加やディスペクターもあるため、それなりに防御はできる。

アルカクラウンの効果の踏み倒しで各色から1枚ずつ出せる。7マナで強力なクリーチャーを厳選して採用。

みんなをスタアライトしちゃいます


世界獣龍 テライグニス・アクアエルCRYMAX ジャオウガMAX・ザ・ジョニーで打点を稼ぐ
聖鎧亜キング・アルカディアスP'Sクイーンアルカディアスで制圧やボードコントロール。進化元の多色クリーチャーもパートナー自身でも進化可能ではあるが5マナ帯に多数採用。
ヒドラサマルパギャラダイダで息切れ防止
もし一部の色の選択肢がシノビクリーチャーしか選択肢がなく場に出てもニンジャチェンジで回収
マナ加速のみでもパートナーを再度出しなおすために使えるからOK
パートナーを退場させ次のターンも出た時効果を使うため退場カードとしてドポイズンや暴刀

10マナでデーモンコマンド、エンジェルコマンドと進化が強い種族ということもありデスマリッジとキングアルカディアスを採用。
と行きたかったが……

問題&失敗


・スペック不足 
重めの9マナで3体を踏み倒しても、『で?』となる。デッキからの踏み倒しのためメタクリにも引っかかりやすい。アルカクラウン自身もブロッカーやEXライフもなく出た後は何もしない。何もしないということはヘイトを稼がないかと言われると横に3枚程度並ぶので若干ヘイトが向く。 

・デッキ構築
『コスト7以下のクリーチャー』にデッキを割いているため8マナ以上の制圧力や打点を持つクリーチャーを入れることができない(入れてもいいがパートナーのバリューが一気に下がる)
同様にパートナーの効果が弱くなるため防御札になる呪文を採用しづらい。フェアリー・ギフト深緑の魔方陣ぐらいは採用しよう。

・フィニッシュ手段
スピードアタッカー付与が出来ない組み合わせなので展開しても1ターン待たなければならない 
特に終盤、盾が消耗しあった状態で一番最後の決めきることができないがかなり足を引っ張った。パートナーを出すよりも手札の7マナを2枚使った方がいいことが多々あった。

スターMax進化のおかげで実質スピードアタッカーがいるが確実に1人を落としづらい。
対戦相手が「色災」の頂 カラーレス・レインボー/天上天下輪廻天頂だった時は1回のパートナー着地でXXDDZ含めた5体が踏み倒されスピードアタッカー付与され盾が全部割られて悲しくなった。

どうして…どうして…

まとめ

レベル2程度のアルカディアスファンデッキや進化マシマシデッキとして構築するのならいい塩梅になるだろう。2.5~3までいこうとすると力不足が目立った。
パートナーを主軸にした戦術ではあるが低コストではデュエパに勝てずふわっとしすぎ、7マナ以下縛りはとてもゲームについていけないというわけで失敗。
出すクリーチャーの厳選がもっと必要に思えた。シノビが足を引っ張っているわけでもないがこの枠を3~4マナのメタクリーチャーに変えてもよさそう。今後7マナ以下で実現しやすいクリーチャーのみのコンボが光闇自然に出たら再構築する。コンセプトを無視してラゼルなど8マナの強力なクリーチャーを採用するのもありだろうか……


パートナー『砕慄接続 グレイトフル・ベン』


デュエパ開始直後から人気

一見すると強力なカードであるグレイトフル・ベン、デュエパーティーを楽しんでいる人の中にはこれをパートナーにしたデッキと対戦したり、あるいは自ら組んでいる人もいるだろう。私もかつてはその一人だった。

性質


特徴的なのは何と言っても出た時に墓地のカードを全てマナに変換する圧倒的なブースト力。召喚までに使ったであろうブーストや時間稼ぎの後破壊されていったメタクリーチャーなどを全てマナに変換、使えば使うほど後で得を出来る能力はただでさえ強力なのにそれに加えてディスタスの踏み倒しを含むマナからの召喚。そしてEXライフによる強力な除去耐性。
種族にコマンド・ドラゴンやディスペクターを含むことでサポートも万全、隙のない最強デッキの完成だ!

デッキコンセプト


コンセプトは『墓地利用』『ディスタス』『ビッグマナ』

5月、ファンフェスティバルのレシピ


ブースト枠は闇と自然を有しているため2コストブーストの選択肢が幅広い。他にも3コスト帯の墓地を肥やしながらブーストできるカード『神秘の石柱』等は追加で1枚墓地の枚数が増えるため後でその分得となるグレイトフル・ベンのためのインチキカード。

墓地を肥やすブースト枠

墓地を肥やす系のカードは他にも同じくブースト枠『邪狩!不死樹MAX』除去ができる『「カツキング、俺とお前の勝負だ!」』や『ハンマ=ダンマ』などで常に動きながら墓地を肥やすことを意識。

受け札であり、墓地も肥やせる

タダで召喚できるディスタス枠には強力な『Disゾロスター』やササゲールを持つ『霊宝 ヒャクメ-4』や『星魂接続 パーフェクト・ワールド』、接続ディスペクターの特色である相互作用が勝手に働く。

フィニッシュ枠として強力なロック能力を持ったクリーチャー達!『我怒の鎖 パンサーベア』や『地封龍 ギャイア』『超神龍バイラス・カースド』『古代楽園モアイランド』それらを硬くする『龍装者 ジスタジオ』や展開する『零獄接続王 ロマノグリラ0世』。

自然の蓋をしてくる奴ら

手札にあるその瞬間強いカードを使っていくだけで勝手に勝てる。強力なカードがマナに落ちても墓地に落ちても無問題!そんなデッキができたはずだった。

問題点&失敗


誤解の起きないよう言っておこう、グレイトフル・ベンは決して弱いカードではない。たとえデュエパーティーというフォーマットにおいても強力なカードで出せれば大量のマナを獲得できる。それは間違いなく事実だ、けれど問題点はそこにあった。

・オープンリーチのデッキ
麻雀にはローカルルールとしてオープンリーチというものが存在する。詳しくない人への説明は省くが、雑に言えばどんな手段で勝ちたいか予告して自分の手を曝け出すというものだ。これがそのままグレイトフル・ベンの弱点だった。

例えば2ターン目のブーストを撃った時、ジスタジオがマナに置かれた。使ってる本人としてはなんて事のない光景である。
手札にブーストカードはまだあれど最速で出すには遠く、上家のパートナーは『終末縫合王 ミカドレオ』だ。『流星のガイアッシュ・カイザー』を有する青緑の組み合わせは突然展開してくる、それに対してこの手札だと心許ないなんて考えていたら。

「やべージスタジオ出るじゃん、早めに殴っておかないと」

そう、そうなのである。この後予想通り俺に向かって妨害や攻めのリソースを吐いた他の2人の踏み倒し等に反応しガイアッシュ、ミカドレオ、踏み倒し、そして手札から引き込んでいたジスタジオを叩きつけた上家が勝ったわけだが。最終的に勝負手を引き込んでいたのが誰であれ、あの瞬間に見えてる中で一番危険だったのは間違いなくグレイトフル・ベンだった。

性質上墓地をマナに、マナから場に出せるこのデッキは常に他の三人へ警報を鳴らすという厄介なデッキなのだ。
分かりやすい脅威となるため1VS3の状況を作りやすく、どんなカードがマナに落ちても大丈夫なんて事前評価とは裏目にどのタイミングでマナに置くか手札のカードを常に吟味したり、ヘイトを買いたくない盤面で常に墓地肥やしの落ちの弱さを願ったりと吊り橋でも渡ってるような試合になってしまった。
とはいえビッグマナ戦略の強力なカードがあるじゃないか、それを乗り越えられば強いのでは?と思う人もいるだろう。けど問題はまだあったのだ。

・致命的なタイムラグ
グレイトフル・ベンの能力による召喚は強力だ、大量のマナから毎ターン強力なクリーチャーを展開でき、ブーストのために減る手札という弱点を補える。
問題は出たターンはほぼディスタスしか踏み倒せないという部分だ。
当然ながらマナがタップインこの能力だと相手を妨害するためのロック能力持ちのクリーチャーは次の自分のターンが来てからじゃないと出せない。
そして1ターンの猶予を与えるということは、デュエパーティーにおいてヘイト満載の3ターンを凌がなくてはならいということ。
確かに大量のマナブーストには成功した、EXライフによる強力な耐性もある。けれどそれは再度グレイトフル・ベンとマナにある大型を出せるほどの潤沢なマナではないし、2枚の除去が飛んでくればパートナーゾーンに帰るしかない貧弱な盾なのだ。
おおよそほとんどのデッキに対する解決策としてデュエパーティーでは3人で囲んで叩けばいいというものがある。通常のデッキはヘイトが高まるターンと3人に対する対抗策が出るターンが同時だからなんとか勝負になるのだが、大量マナブーストとロック能力持ちクリーチャーの展開が別々のターンで行われるグレイトフル・ベンはノーガードの時間が生まれるためここでボコボコになる。よしんば凌ぎ切ってクリーチャーを出せても1体だけだとすり抜けて行動できるデッキが1つは出てくる。次のターンからも総攻撃を喰らうことが多いため、一度ノーガードで削られたシールドやリソースで戦い抜くのは至難の業だ。

・トドメにオールイン
そしてこれが最後にして最大の弱点、このデッキはオールインタイプなこと。
その瞬間強いカードを使って行くだけで勝てるなんて偉そうに言ったが絶対的に減り続けるものがこのデッキにはある。手札だ。
大量のマナブーストはそれまでに如何に墓地を肥やすかで決まる性質上、毎ターンカードを使い続けるのが一番強く理想だ、8マナ注ぎ込んで2ブースト程度で終わるなら他のカードでいくらでも代用が効くものがある。
問題は、だから選択肢の少なさだ。
同じようなビッグマナ戦略を取りがちな青緑系統との違いはそこだ、彼らは手札とマナを同時に増やすがグレイトフル・ベンは注ぎ込んで最後に元を取る。

例えば墓地リセットが飛んできたら、相手の場に強力なクリーチャーが出てきたら、相手が『フェアリー・ギフト』で想定外のターンにパートナーを出してきたら。
一つくらいは対処ができるかもしれないがいくつも来たらどうだろう、墓地は肥やせるが手札とマナを同時に増やすのが苦手なので確実に対処できない展開が来る。
普通のデッキなら対処できなくてもターンを稼いでパートナーから逆転ができるかもしれない、けれどグレイトフル・ベンをパートナーにしているとそこでも前述のタイムラグが足を引っ張る。

まとめ


何度も言うがグレイトフル・ベンは非常に強力なカードだ、デッキ全体がハンデスや破壊に擬似的な耐性を持つ上に生き残れば毎ターン強力なクリーチャーの展開を許す。
けれどオープンリーチ、タイムラグ、オールインの性質が、そして何よりも3人を相手取ることがパートナーにしてロック持ちを並べて勝つことと非常に相性が悪かった。
とは言えすぐに諦めたわけでもなく幾度もカスタマイズを繰り返し、フィニッシュをロック持ちではなく『オール・デリート』に絞ったり、『悪魔龍王 ドルバロムD』をメインにしたりと常に試行錯誤していたのだが、タイムラグの部分をロマノグリラをパートナーにすれば解決すると言う結論に至ってからはパートナーではなくデッキ内の強カードとして活躍してもらっている。


終わりに

いくつも作りだされるデュエパのデッキ、振り返ったり組んでみるのもいいかもしれません。光闇自然は決して弱くはない。あなただったらどんな構築にしますか?

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