M36.うれしくって抱きあうよ

YUKI『うれしくって抱きあうよ』です。

最近ちょっとしたきっかけで、JUDY AND MARYのCDを見かけ、そう言えばYUKI触れてないな、と思い立ちプレイリストに追加。
本稿に至ります。

YUKIを初めて意識したのは、音楽番組で『うれしくって抱きあうよ』を歌っている姿を観た時でした。(今調べてみたところ、この時が5年ぶりのテレビ歌唱だったようです。)
包み込むような歌声に、タイトル通り「本当に抱きしめられているようだ」と思いました。
音楽を好きになる時、メロディやリズム、歌詞、色々なきっかけが考えられますが、YUKIを好きになったきっかけは明らかに「声」でした。

最初に聴いたアルバムはおそらく『five-star』だったと思います。あまりにも名曲がつるべうちで恐れ慄いた記憶があります。実のところは、5周年記念の記念盤で、シングルを集めたある種のベスト盤的なCDだったのです。そりゃあ、オールスターのようなアルバムになるわけです。
『five-star』というタイトル自体、YUKIが自分で作った曲たちに勲章を与えたいと思い、「五つ星」という意味でつけられたものです。
『five-star』で好きな曲は……それはまた別の機会で触れることにしましょう。(なぜならこのアルバムには『うれしくって抱きあうよ』は入ってないからです。)

『うれしくって抱きあうよ』には圧倒的な多幸感があります。足りないものなんか何もないような、不安なことなんて何もないような、そんな歌声です。歌っていることは、小さい幸せ(2人の幸せ、みたいなごく小さい範囲)のはずなのに、それが世界を包み込むような、そんな響きを持っています。
この曲を初めて聴いた時の私には、「うれしくて抱き合う」だなんてシチュエーションも、そんな相手がいることも全くもって非現実的でしたが、そんなことがあったら幸せなんだろうな、と感じました。

YUKIの声って唯一無二で(本当はみんなそうなんだけど)世界を丸ごと包み込むようです。

それではまた。あなただけを愛しています。

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