M.25走れ!

私は中学生の頃までアイドルを毛嫌いしていました。

ちょうど自分が能動的に音楽を聴き始めた時期にAKB48をはじめとする大所帯アイドルが台頭、即座に「これはノーサンキューだな」と思った記憶があります。
モーニング娘。は物心ついた時には既に存在していたし流行っていたので、抵抗なく受け入れられていたのですが、それ以降のアイドルには偏見と言っても差し支えない拒否反応がありました。
特に理由はなかったのですが、「自分に必要なものではないな」と思いました。特に理由もないので解消もできませんでした。

そんな私に転機が訪れました。
大好きな芸人である、バナナマンがももいろクローバーZにどハマりしたのです。愛聴していたバナナマンのラジオでもももクロの話が頻出するようになり、これは私も聴いておかねば、と手を出すことになります。
(ちなみに、その後、バナナマンは乃木坂46の番組MCとなります。当然ながら私は番組を視聴、ついには当時の乃木坂メンバー全員の顔と名前が一致するようになります。最終的にはあるメンバーの卒業の時には4時間弱物販の列に並ぶに至ります。)

当時のももクロはアイドル戦国時代のイロモノ的な存在に感じられました。それこそ自分を含む、非アイドルファンを巻き込むアイドルというか。そんなところも魅力だったように思います。
それと、世代が近いというのも大きかったかもしれません。1人は同い年、他も1〜3つ上にまとまっています。基本的にはアイドルは年上の女性がやっているイメージだったので親近感を持ちました。(今となっては大抵のアイドルは年下です。時の流れよ。)
特に「誰かを推す」というよりは1つのパフォーマンスグループとして好みになる形だったように思います。

ももクロの曲はややトリッキーというか(制作過程もほんとにトリッキーだったりするのですが。製作陣がトラブって違う人同士が作ったメロディが強引に一曲にまとまってたり)良くも悪くもヘンテコなものが多いのですが、『走れ!』は珍しく(珍しく?)、ストレートな恋愛ソングです。

それでは、また。あなただけを愛しています。

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