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2020.04.16.

今日もマスクと体温計、ガーゼ、エタノール系商品の問い合わせ多し。
自粛とは文字ばかりの混雑。ビニールカーテンをものともしない客たちの咳やくしゃみ。殴ってもいいですか。

まあいい。
今日は早く寝る。疲労で眠すぎる。明日はオフだから風呂もいいや。
最近翌日にバイトがないと風呂に入らなくなった。怠惰。楽でいい。

あの人はいつから私の話に共感さえ示さなくなったんだろう。
「どうでもいい」「興味ない」と言ってもらえるならまだしも、
私が話した時間など存在しなかったように、私が話した直後に全く関係のない自分の話をされると「おやおや」と思ってしまうものだ。
もう、悲しいとか、寂しいとかは滅多に感じなくなったのだが。
愚痴が増えたあの人。長い愚痴を聞くと不機嫌になる父。食卓につかない弟。油がきれた車みたいに軋む音がする家の空気が辛い。早く逃げ出したい。だから、早くもっと多く勉強して出るべきだ。

もう家のことで涙は流したくないのだ。もったいないから。
人間関係に関して手を抜かないと評していただくことがある私だが、家のことは完全に諦めている。どうにもならない。複雑に絡み合った長年の感情たちは簡単には解けてくれない。各々が家をなんとかしようという気持ちにならない限りは。だから、無理なのだ。不可能なのである。

さて。家を出るために私が出来るようにならなければならないことを述べる。
・不労所得を得るための金についての考え方
→これは金銭に詳しい母に学ぶ。
・PCの扱い方、デジタルイラストの描き方
→これは父、弟から学ぶ。忘れないように記述を残す。
・キッチン周りの掃除の仕方
→臭くなった雑巾の洗い方とか。これは母から。
・電子書籍の読み方
→これはおそらく父から。映画も。
・税金について
→母から。一人暮らししたら納めるものなどを知る。

今のところこれくらいか。あんまりないな。あとは金さえあれば家から出られる。出たい。出たい。家族が嫌いとかじゃないんだ。ただ、ただ、もう自分の感情に嘘をつきたくないってのと、養ってもらっているのにどうしてお前はそんなに文句ばかり言うんだと叫ぶ自分の心が苦しくてたまらないから家を出たいのだ。感謝するべきなのに、感謝してるのに、どうしても嫌だな辛いなと思ってしまうから、早く完全に独立して暮らしたいのだ。

良い子なんかになるんじゃなかった。
良い子だからこんなに苦しい。いい子だからどうでもいい子になった。
話聞いてあげなくても大丈夫。あの子は一人でやれるから。
マメに高校も卒業式も行かなくても大丈夫。あの子は成績もいいし友達も多いし頑張ってるから。
手つながなくても大丈夫。あの子はほか二人よりもしっかりしてるから。

どうしてそんなことが出来ないの。
どうしてそんな畳み方するの。どうして一発で話が理解できないの。
どうしてそんなに食べるの。どうして空気が読めないの。
どうしていつまでも時計が読めないの。
どうして女の子なのに男の子みたいな色が好きで、男の子みたいな恰好をしたがるの。
どうして、どうして、どうして。

過去の「どうして」が怖くて良い子になった。そうしたら、きっと手の中に閉じ込めて愛でるかのように愛してもらえると思っていた。
でも現実はそうではなかった。遅すぎたのかもしれない。
手がかからなくなった私はアピールしても放置されるようになった。
そうかあ、いい子ってのはどうでもいい子なんだと知った時、私はひとり誰もいないリビングで声をあげて泣いた。
今までの頑張りが無駄だった。苦労して苦労して面白くもない勉強に取り組んで人づきあいが苦手なのに無理して笑顔を作って部活に励んで、ある程度人格が出来上がってから家に帰ったら、本音が言えなくなっていた。
そんなことってあるかい。ばからしいよなあ。まったく。

物心ついた時から、言葉は知らなくても孤独を感じていた。
まるで私だけが潜水服を着て、深い深い海の中を歩いているようだった。
周りの魚たちは思い思いに生き、会話している。私は彼らに手を伸ばすと謎の生命体として逃げられてしまう。
そんな気持ちでいっぱいだった。この人間社会で、どう振る舞えばいいのかわかるまでかなり時間がかかった。何度も自分を叩きのめして、打ちのめして、殺して、殺して、感情も本音も殺して心の隅に追いやった。
そうして出来上がった私の笑顔のなんと空っぽなことだろう。なんとむなしい事だろう。生きていけるようにはなったはずなのになあ。

それらもひとえに、「あなた」に手を握ってもらいたかったからなんだ。
もう二度と叶わない夢。もう二度と手に入らない無償の愛。
ただ一言、あなたを愛していると言ってほしかっただけなんだ。
ああ、幼いながらに伝える勇気があれば。粘る強さがあれば。
きょうだいたちの手を振り払って、私の手を握ってくれと言えたら。
少しは報われていたのだろうか。

パートナー、ほしいな。
不安定でどうしようもない私の隣に立って、行く末を見ていたいって言われてみたいな。あなたのことが大好きだと、あなたを愛していると、あなたのことばかり見てしまうと、言われてみたいなあ。
不器用な私の手を握ってほしいなあ。頑固で正直ではない私を抱きしめてほしいなあ。私のために怒って、泣いてほしいなあ。
私という生き物がこの世界に存在することを肯定してほしいなあ。
生理が遅れてきて、ホルモンが乱れているんだろうとぼんやり思う。
だから今更寂しくて辛い気持ちが沸騰してしまったんだ。

寂しい。生きて行くのはこんなにも寂しい事なのかと驚く。
でもね、でもね。私は心に決めているのだ。
この人生で得る全ての喜びは私の手で勝ち取ると。
喜びも、楽しみも、勝利も、実績も。
新たに目標を立てた。今はそれを追いかけるので心が浮き立っている。
寂しさや悲しみ、過去に点在する泥まみれの足跡、それら全ては私の努力の前では無意味である。

だから、だから私は生き急いでいると言われんばかりに走り回る。
雑念を追い払うように。何も考えられないように。
ここ最近、働きたくなさもあって無駄に時間ばかりあったから、こういうことを考えてしまうのだろう。
大丈夫だ。すべての幸せを己で勝ち取るという覚悟があれば、ひとりでもやっていけるよ。隣に誰もいなくても、周りには必ず応援者がいるのだ。

それに、かつて私は「いちばん」になったことがある。
「いちばん」に愛されたことがある。そう、祖父だ。
「本当におまえは、いちばん可愛いな」
って、言ってもらえたことがあってよかったね。私よ。
この言葉が私のすべての自信の土台なんだろう。こいつはとても盤石で強いんだ。なんてったって「いちばん」だからね。
私が弟にいじめられた時も、祖父はいつでも守ってくれた。痛いことはしたくない、嫌がることはしたくない私は抵抗できず、でも辛くて、どうしようもなくなって、逃げ切れなくなって、最後に駆け込む祖父の膝は強かった。
「こら!!またお前は姉をいじめるのか」
とげんこつを作って弟を追いかける祖父の存在が嬉しかった。
私を守ってくれる人がいた。私の訴えを真正面から信じてくれる人がいた。
祖父は私のやりたいこと、行きたい場所にいつも付き合ってくれた。
頭も撫でてくれたっけ。でもよく叱られもした。愛だった。
私のために怒ってくれた。私のために叱ってくれた。
恥ずかしくなるほど、毎度毎度誉めてくれる人がいた。
その事実がこんなにも強く私を支えてくれることになるなんて夢にも思わなかった。
もう亡き祖父だが、ずっと私の部屋に写真が飾ってある。
友人たちとの写真はドアに裸で貼ってあるが、祖父との写真だけは写真立てに入れてある。劣化してほしくないと思う。

寂しいかもしれない。一人で歩く覇道は心細いかもしれない。
でも、私が私を大好きでいるのだから問題はない。
私をいちばんだと言ってくれた人がいるのだから問題ない。
結論、それだけでいい。
好きなだけ書いたらすっきりした。
櫻井孝宏の「ココロノチカラ」まだまだ元気に聴いている。大好きだ。
いつか私も、自分の太陽を見つけられると信じて。
明日からも頑張ってレジ打ちに励むとする。

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