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家族 祖父編

私の家族について書こうと思う。祖父母から。

父方の祖父母と私は同居でした。3世代家族。
祖父は7年前に他界してます。
代々続く農家の長男として祖父は真面目に家や土地を守る人でした。祖父の母が早くに他界し、祖父の父は3度も奥さんと死別し義理母が沢山変わったそうです。その家の長男。腹ちがいの兄弟とは遺産相続で揉めて絶縁してると聞きました。

情よりも正義をとる様な人でした。 

祖母との仲は悪く、いつも喧嘩して、強い言葉で罵っていました。正反対の真が通ってない自分勝手な祖母が大っ嫌いな感じでした。明らかに合わない2人。そして歩み寄らない2人。祖父の祖母を怒鳴りつける大声で目覚めることも日常茶飯事。食事中もお客さんが来ててもお構いなしでどこでも争っていました。私は喧嘩する2人が嫌いでした。当たり前だよね。

そして、子供である父にも事あるごとに正義を唱えていました。絶対的な家の主人!
真面目で、繊細で、体が弱く、病気がちでした。口癖はこの世はいい事なんてない と 孫たちの結婚式が見れるまで俺は生きてられるのかな?でした。
なんとなくどんよりネガティブなオーラをまとう祖父は子供心にも好感が持てず。孫の私達もなんとなく遠巻きで見ていた記憶。

でも、仕事熱心で、徹底した理念をつき落とすあたりは信頼は厚く。大人になるにつれ、良いところや尊敬に値するところもありました。そして、晩年は優しい笑顔や心から溢れる優しい言葉を使うようになりました。
厳しさの中にとても弱い部分を感じる。と今なら思います。弱いが故、必死に自分を律していたのでしょう。
最後は、癌にかかり、積極的な治療を受けななったのもたり少し痴呆症状が出て、、、大変な時期がありました。私も結婚する前で実家に居た為その姿をしっかりと見ましたが。衝撃を受ける程の変わりっぷりでした。大声で罵ったり、裸になってしまったり、、、、でも優しく私が話しかけるとニコッとありがとうと言ってくれました。そして私が手伝った事を忘れずに、あの時こうしてくれたんだ!ってみんなに言ってました。私が結納で着物を着たらおー綺麗だ。と喜んでくれました。その言葉は上っ面でなく心から出る言葉なのがわたしにはわかりました。
優しい人でした。優しさの形は色々あるんだな。と考えてしまう様な人でした。


祖父は祖父なりに全力で生きたのだと思います。今会って話してみたい。きっと。違う見え方になると思います。


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