見出し画像

もうすぐいなくなる日記2021⑤

大豆田とわ子の8話、会社でどんどん実績を残していく小鳥遊(タカナシ)が一瞬信頼した同僚に「なりたい俺はこれではなかったんだよ」とこぼして、同僚に「贅沢だよ」と一蹴されてしまうシーンがとても響いた。ドラゴン桜7話にて阿部寛演じる先生が「お前は幸せだな。恵まれているな。運をもっている、このままだとお前不幸になるぞ」と諭す言葉も響いた。若いから、まだドラマの台詞に感化されてしまう若さだ。

「今ここにある危機とボクの好感度について」
腐敗した組織を信用できるか、事なかれ主義で世の中まわってしまっているが惰性が正義なのか。どこの国の人が見ても現状の日本への皮肉が含まれている脚本だということはよくわかる。個人的にもっと撮影現場頑張ってやーって思う作品だったんだけど、とても良かった。選挙前にこのメッセージ発信することは重要だった。最終回から少し時間が経ってしまっているのですこし距離が出てしまった感想だが、総長が強い声明を発してしまうことにより生まれる権力の集中に総長はとても自覚的だ。というリーダー像はこのドラマの中で中々に重要な設定だったと思う。うまく権力が分散して良い監視をしあえる社会であればいいのかもな。

「明日のたりないふたり」はオードリー若林と南海キャンディーズ山里の生き様漫才だった。

アーカイブでの視聴だったので、遅れて観たのですがSNSで誰もネタバレしてなくてすごく新鮮に観れた。そしてすごい面白かったし。すごく気持ちをツネられた。

若林は変化に柔軟だ。言い方を変えればうまく生きている奴だ。山里はいつまでも自分にこだわっているし、そんな自分を好きになってもらったんだろって義理を感じてしまっているのかもしれない。俺は二者二様に素敵だしかっこいいと思う。「たりないふたり」では徹底的に答えが『逃げろ』だった。逃げること、それが2人の問題解決の共通認識だったし逃げることによってたりない自分を社会に適合させることができていたのだ。2012年の漫才のラストにオードリー若林が3年前に自分の性格で芸能界やっていけるのかなって不安抱えてて、それを山ちゃんが全然大丈夫だよって励まして、「たりないふたり」って番組ができるまでに若林のことを救ったわけじゃないですか。
それが「もっとたりないふたり」になって山里と若林それぞれ少しずつ変化して、山里は若林の天才お洒落ボケ回しに嫉妬して、でも若林は自分の想像を超えるセンス返しをしてくれる山ちゃんが大好きで、お互いにお互いのネタノートまで見せ合って。
「明日の足りないふたり」では蒼井優と結婚した山ちゃんを若林が最高な笑いで祝福して、山ちゃんがそれに応える様に最高の反応と返しをみせて、、そして山ちゃんは自分の闘い方を変えなければならないと。たりふた卒業宣言をして、同時に他人の結婚を心から祝福できた若林も卒業宣言をして
そしてそして2020年を超えてふたたび集まったふたり。
逃げるって結論から、誰かが逃げれるように自分が立ち向かわなきゃならない立場になって、自分の過去の闘い方に固執してしまっている山ちゃんを若林が変わらなくていいんじゃないか、そのままで全然大丈夫だよって。2009年に思い悩んでいた自分を救ってくれた山ちゃんを救うために怪我した脚で必死に舞台上、下北沢タウンホール中を走り回って暴れ回って。
すべての物語を共有させてもらってきた自分としては本当に涙がでた。ふたりの物語に自分もほんとうに救われた。漫才をやりきったふたりが椅子に座っている様子を美しいと思った。

ホン・サンス「逃げた女」を観た。
今までのホン・サンス作品からまた一つフェーズが変わった作品にみえて、とても良かった。
音楽もホン・サンスが作っているの流石だなと思った。

末廣亭にて真打昇進披露興行。
成金もこれでほとんどが真打となった。年末の大成金もほとんどが真打となってとても豪華になってしまう。

また日記が自分と離れてしまって書くことがなんかない。


○観たり聴いたり

・6/1 大豆田とわ子と3人の元夫 8話、9話

・オンライン配信「明日のたりないふたり」

・みたいすがたチャンネル「惑星サザーランドへようこそ」

・オードリーのオールナイトニッポン

・山里亮太の不毛な議論

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?