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病歴32:第5クールと現状確認

飼い猫のももたのケガのことがあって、自分自身の5回目の抗がん剤治療がずいぶん前のことのように感じる。
5回目の点滴は7月25日のことだった。この時、その前の4回目の治療時に出会った見知らぬ人から院内で声をかけられたことについて、緩和ケアの主治医と、化学療法室の看護師さんに報告しておいた。
もしも病院内でなにか勧誘されたり、トラブルにあったと感じるような出来事があれば、やはりスタッフには伝えておくことをお勧めしたい。

抗がん剤治療の日は、朝7:30頃にタクシーに来てもらう。
8:30までに病院に着くようにでかけなければならない。
自分で運転していけば簡単なのだが、点滴にはビールをジョッキ2杯分ぐらいのアルコールが含まれるので、帰りが運転できない。
それで、数日前からアプリでタクシーを予約しておくのだが、断られたらどうしようと当日まで不安だったりする。
だから、抗がん剤治療の日はいつもより少し早起きなのだけど、前日まで仕事をぎゅうぎゅうに詰め込んでしまい、寝不足でこの日も病院に行くことになった。

病院について、受付をして、体重や体温を測定し、採血と問診を受けてから婦人科の診察へ。
婦人科の診察後に、化学療法室で5-6時間の点滴を受ける。
点滴は4種類。前半のほうが眠気が強くて、気づくと熟睡。(だから、前日に寝不足でもいいやと考えちゃうのだけど)
たいがい、正午を回ってから目が覚め、もそもそと買っておいたパンを食べる。
その後も、うとうとしては目を覚ますことを繰り返しながら、じっと我慢の5-6時間。

終わってすぐは、酔っ払っているという感じはしないが、酔っ払ったときのようなふらつきや気持ち悪さがある。
本当は少し横にならせてほしいのだけど、病院の閉まる時間もあるし、仕方ない。
点滴の後に緩和ケア内科に行かなくちゃいけないので、休み休み廊下を歩く。
点滴の日と緩和ケアの日が重なると、カウンセリングまで受ける時間が取れないのが残念だ。
病院の清算後、翌日から3日間だけ処方される吐き気止めを近くの薬局でもらって、ようやく帰りのタクシーをお願いすることができる。

7月末の時点で、いくつめの波になるのかわからないが、コロナの流行が再び猛威を振るい始めていた。
医療従事者へのワクチン接種がそのうち来るとは思っていたが、現状でワクチン接種をしたほうがいいのか、するとしたら気をつけることはあるのか、念のため、主治医に確認したところ、すべきであると即答だった。
ただし、抗がん剤治療から3日以上前にすること。 白血球は抗がん剤から10日目に1番少なくなるので、抗がん剤治療後3日から5 日目の間か、白血球が回復した3週目に予約すること。
私の一番の不調の時期は、ちょうど白血球が一番少なくなる期間で、そこを過ぎると次に備えての回復の時期に切り替わることだと理解した。
なかなか、予約、取りづらくないですか…?
接種券がないと話にならないので、点滴を受けているうちに、免疫力が低下する治療中であるということで、接種券の申請だけをすませた。

8月8日。その日の婦人科の予約は、造影剤入りのCTで、2回目の効果判定をする日だった。
午前中は仕事をしてから、婦人科に行き、血液検査を受け、それからCTを受ける。
金属のものを身につけないCT用の服装を選んできていたら、「もしかして、慣れていますか?」と訊かれた。
そりゃあ、年に2回から4回も受けていれば慣れる。
慣れはするが、手の甲に刺す点滴はやっぱり痛いものだ。
撮影自体はほんの一瞬で、あっけない。

治療開始前の私の腫瘍は、大きいものが2つあり、2つ合わせて51mm。
2回、抗がん剤が終わったところで行った1回目の効果判定は、一つの腫瘍は小さくなったがもう一つは大きくなっており、合計で48mm。
そして今回は、合計で45mm。
当初からすると1割ぐらいは小さくなったことになる。
前回の画像と今回の画像を並べて見せてもらうが、正直、私には小さくなっているのか大きくなっているのか、よくわからないぐらい、依然として、そことあそこにある。
これが標準的なスピードなのかどうかさっぱりわからないが、腫瘍が消えるまでどれぐらいの時間がかかるのだろう。
前回のように腫瘍が大きくなっているようだったら、手術に切り替えることを相談しようと思っていたが、一応は効果が見られることから、引き続き同じ薬剤で抗がん剤治療を継続することにした。

これが正解なのか、相変わらず、よくわからない。
もしかしたら、最初に手術を受けておいたほうがよかったのではないかと、少し後悔している。
コロナで医療を逼迫している事態であることから、今から入院して手術してというのも、タイミングが難しい気がするし。
それに、抗がん剤治療は私の中で他の腫瘍が出現するのもおさえてくれているはずだから。
いつまでかかるかわからないけれども、まだまだ治療は続きそうだ。

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