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病歴59:小康状態

今月の病院受診もすませた。
正直なところ、診察の前、検査の前は緊張する。
今回のCTでも、私の腫瘍は小さいままで、腹水もたまっていなかった。転移も特にしていなそうだ。
次回の予約も3か月後になった。

小康状態だ。
ほかに、どう言えばいいのだろう。
治癒はしていない。腫瘍は腹の中にある。再発リスクはもちろんある。
寛解というのも違うし、とにかく治ったわけではない。
長い目で見て、治療と治療のインターバルに過ぎないと思うのだ。
AIに訊いてみたら「腫瘍が休眠状態にあり、治療が必要とされない」状態と返ってきた。
一言では言えないらしい。

この小康状態が年単位で続くと、非常にありがたい。
5年生存率なんて言葉があるし、5年経つと「治った」ということにされる場合が多い。
私が腹のうちで飼っている顆粒膜細胞腫というものは、5年後からが再発しやすいのが、性格が悪いのだけど。
とりあえず、今は大丈夫。

そんなわけで、私のこの闘病の記録もちょっとだけ休眠状態にして、もっと日々に感じることや考えることに書くことをシフトさせていきたいなぁと思っている。
さすがに、酸素ボンベが重たいです、だけでは、字数が稼げないです。
さすがに、私もそればかりぐだぐだ言うような、そんなnoteは書きたくないです。

いや、重たいのよ。
酸素ボンベ、置いて歩き回ると、どれだけ身軽で嬉しいか。
おまけに、冬の間、しんどくて横になって過ごすことが多かったせいで、廃用性症候群の一歩手前と言われてしまったので、まずいんです。
寝たままできる下半身の運動をはじめて、体重を数kg落とし、一日の歩数を意識して、歩けないほどつらい状態は逸脱したものの、上腕に謎の痛みが出るようになって、知人を頼ることにしました。
アスレチックトレーナーも兼ねる鍼灸師さんに、腕回り、肩回りの運動の指導をしてもらい、二週間、ちょっとだけ、頑張っている最中です。
そういうのを書いていくのもいいんだけど、もう少し、心を動かしたいなぁ。
心を文字にしていきたいなぁ。

猫のように、今は大丈夫を噛みしめながら、毎日を過ごそうと思う。
今、だけを。

そんな感じ。

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