昼夜の手記(3)

昼夜の手記

(1)


 おおヴァイヴのようにち切れていく音波、深い雲の隙間から出てくる夕陽だ。おおダーリン、君は湿度計さ。僕は咳き込みそうになりかけて慎重に深呼吸をした。もっとも。立ちのぼる蜃気楼をだった。もう現れないショー。共に自閉しよう。どこか夜空の上で一人、呼びかけられる音はまだ続いている。視覚動物のプライドが自閉する。盲目で君の沈黙を知ろう。瞼へ。脊髄を止めたい。僕より。果たして主役は最後にやってきて自閉。錯覚で迷い込んだ森の中。山小屋、掘り炬燵、銃声!カァ、カァ、ざわめき。揺れる木、揺れる鍋、僕が先に行くから静かに!カァ、カァ、ざわめき。試しに、切ってみようかこの幹を、恐る恐る辿り着いた場所で。瓶に、試験管に、集めても何もわからなかった。一滴ずつ注がれても欲求不満だった。ふて寝している間の土砂降りが心地よくて落ちる。どこまでも。身体を捨てることができるほど重たく落ちる。その間、意識が戻ってもしばらくは、僕の血管や皮膚は正常な反応を見せてくれていた。低気圧で地を這っている。あの頃折り曲げた枝は暴れ出そうするが、水で湿気ってみな下を向いた。世界が少しだけあっという間になってからすぐに、忘れることができていた僕の戦争がまた始まってしまった。具体的ではない行為が文化的なバイアスによって低次と断定されてしまう時に僕は思い出す。君は本当に行動そのものが価値だと言えるのか。もう遅かった。いつも僕にとって早い世界は狭かったのにも関わらず、どうやら真理は行動に酷く傾いているらしい。非常に残念だ。”どこにもないんだよ”そうも悲しめなくなってしまった価値観に用はない。目が覚めたら怪物が行動していたそうだ。その時の僕は題名すら感じることができず、光を憎み、僕の中で住む光だって踏み潰していた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?