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ハムバディウィルビバック

みんな自分の体を、自分だ〜っておもいますか?ハムスターは、あんまりおもいません。痛いとかしんどいとか、そういうのはもちろんあるけど、自分の体だ〜っていうより、服を着てるような感覚がある。
https://dawn-society.com/2020/09/27/kotaeawase1/
↑ここにも色々書いたけど、解離症状というやつだとおもう。生きるために、自動的に脳と体が切り離されたんだとおもう。今考えれば、体育がずっと苦手だったのも、努力すれば誰でも逆上がりできる!みたいな根性論が本当に無理で、個々の立場無視してテメエの尺度で語るんじゃねえとずっと感じてたのも、おそらく身体と頭の結びつきが弱いからだったのかなとおもう。
自分の体が自分の体じゃない感覚、実感が薄い、みたいな症状は、年齢を重ねるごとに軽くなっていくとネットには書いていたけど、どうもそんな気配はなく、1年また1年と歳をとっていく。

具体的に、身体の実感が薄いとどうなるのか、何に困るのかというと、まずケガをしやすい。うまくコントロールできないし、これくらいまでは大丈夫だけど、これ以上は危険という範囲を把握できていないから、足が痺れたまま歩いて捻挫したり、自分の身体のサイズ感にも疎いから、いろんなところに肩や頭をぶつける。車両感覚がない。
それから、体調が悪化したときに、どのタイミングで病院に行けばいいかが感覚的にわからず、重症化しやすい。(これは、解離だけじゃなく、我慢ぐせが極端につきすぎてどんなにつらくても不快でも我慢できてしまうという問題や、セルフネグレクトの問題もある。)こないだも、のどの痛みがあって市販薬を飲んですぐ治るだろうと見くびっていたら、数日後さすがにヤバい鋭い痛みに変わったのでしぶしぶ病院に行ったら、気管が炎症を起こして出血していた。そういうケースがよくある。なんか体調変かも…病院行こう、の適切なタイミングがほんとにわからない。自分の体なのに。
そして、上のことにも通じるけど、自分の体を大切にする感覚がない。疲れをとったり、ケアしたり、無茶しなかったりすること。肩がこってるからマッサージしようとか、体が冷えてるからお風呂に浸かって温めようとか、気持ちがいいからストレッチしようとか、体にいいものを食べようとか。これも解離だけじゃなく、自分を大切にできない物の考え方、洗脳のせいもある。

うまく扱えないし、実感も薄いから、ハムスターはじぶんの体を全然信用してない。
昔はずっと、この変な感覚が何なのか、言語化もできないし、なんとか説明したところで、共感してくれる人もいないから、こういうもんだと受け入れて無視してやりすごしてきた。インターネットで検索したくても、適切なキーワードがわからないから、調べられなかった。けど、自分の考えの引き出しが増えて、いろんなことがわかるようになると、これが解離ってやつなのか、とたどり着くことができた。とはいえどうする?

運良くハムスター、ともだちの影響で2019年の夏からスケボーをはじめた。(今年はともだちにも全然会えないし、全然すべってない…)
https://dawn-society.com/2020/02/10/ssss1-7/
↑前にかいたスケボーのまんが、読んでね。
子供のころ、スキースクールに通ったり、少年団や部活でバスケをしてたこともあったけど、上達しないしただただ苦痛だった。足も遅いし、運動という存在に強い恨みを抱えている身としては、まさか自分がスポーツをするなんて、夢にもおもわなかった。実際練習しても全然乗れなくて、とにかく信用してない身体をうまく使えないことによる恐怖との戦い。みんなすんなり乗れてるのを見ると、劣等感で死にたくなるし、できないことが人間としての価値がゼロのような気持ちに直結する。(これも洗脳。)でも乗れる人は何も悪くない、むしろ喜ばしいことなのに、周りのみんなが楽しめば楽しむほどに、自分が死にたくなるという最悪な苦行。楽しむということに対しても苦痛や罪悪感、抵抗があるから、もう何なんだとおもいながら練習する。そしてそんな風にバッド入ってるハムスターに根気強く付き合うともだちの気持ちを考えたらいたたまれなくて大声で叫びたくなる悪循環。体の感覚だけじゃなく、いろんな洗脳、歪みがあぶり出されて、つらい時間。でもともだちのことは大好きだし、楽しむということを理解したり、実感したい。しかし身体がバグってるから、感覚で習得することができない。100%理詰め。この足はどの角度で、どのタイミングで、どっちに向けるの?顔はどこを向くの?腕は?毎回めんどくさい子供みたいに質問攻めして困らせても、教えてくれる。ちょっとずつちょっとずつ、乗れるようになっても、やっぱり乗れてる実感がない。身体の実感がないから。でもこんなに自分の身体を意識して操作することってないから、たぶん意味あるとおもうんだ。

そしてハムスター、もうずっとほぼノー自炊だったのが、ここ数ヶ月、かなりごはん作るようになった。ちゃんと切れる包丁(カクカクしたシルエットの二人がイェイってしてるメーカー)と鉄フライパンを買ったの。食事についてはまた別で書こうとおもうけど、料理をめちゃ作るともだちに、しばらくご飯を作ってもらってそれを食べてたんだけど、ちょっとずつちょっとずつ、ダシのとりかたとか、お米の研ぎかたとか、教えてくれて調理の自立をうながされた。前から別に作ろうと思えばそこそこ作れたけど、日々自分が食べるためにちゃんと作る発想は無だったし(セルフネグレクトの鬼発動)、テキトーだから基礎なんて知らない。でも基礎を習得して、最低レベルのテキトーでもそこそこおいしくなるように底上げすると、暮らしが全然違う。意識的にまずいもの作らない限りは食事を通して自分をいじめるようなことがなくなる。
で、ハムスターは自分の身体を信用してないから、刃物と火がめちゃめちゃこわい。とくに包丁がぜんぜん使えない。こわがるとさらにあぶない。ピーラーでもハサミでも切れればいいんだけど、ハムスターはクソ真面目だから、多少は習得したいという意欲はある。握りかたは?角度は?こうするとき刃がこわいのはどうすればいい?これまたハムスターはともだちに質問攻めをする。そしてYoutubeで包丁の握りかた、切り方を検索して動画を見漁る。(けっこうある。)いっこずつ、ちょっとずつできるように練習して、安全な方法を身に付ける。

できることが増えてくと、実感がなくても経験は確実に積み重なっていく。こわくなくなることもちょっとだけど増える。自分でコントロールしている実感がわずかだけどある。(思い込みかもしれないけど。)
ハムスターのモットーは『できるときにできることをできるだけやる』だから、逆上がりはできないけど、ちょっとずつできることを増やして、スケボーも料理も楽しいっておもえるようになったらいいな。(私信、ともだちへ。久しぶりにいっしょにスケボーしたいです。)

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