見出し画像

chordiary

学生時代
駅で友だちと話している。
同じ学校の女の子が近くにいる。
よく見かけるからそう思うだけで
違う学校なのかもしれない。
何のきっかけもないが気づいたら
心からその子のことを大切にしたくなった。
これが恋なのかと思った。
心のままにそのことをそのまま伝えた。
その子は、特に答える訳でもなく
僕の気持ちを受け止めている。
言わなくてもなぜか分かる。
心が満たされる。
こんな幸せな気持ちってあったのかと思う。
友だちもごく自然なことのように
僕とその子のことを理解している。
言わなくてもなぜか分かる。
心が満たされる。
こんな幸せな気持ちのまま続いてくれと思う。
歪む。
光が、
いや朝日が、
現実が入って来る。
その世界にチューニングできなくなって来る。

そして、いくら探してもあの気持ちは再現できなくなっている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?