ナシカケ

弟、夫の妹さん、夫などが出てくるエッセイ。

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夫の妹に指を舐められた(5)(終)

第1回はこちら 前回はこちら 秘め事さ 私は義妹の左頬に、右手をそっと置くように触れた。 首よりもしっとりしていて、吸いつくような柔らかさだ。若さを感じる。 ほっぺをぷにぷに弄びたい気持ちになったけど、ノイズになりそうだからやめておこう。 右手の形をそのままにして、輪郭に沿って顎まで滑らせるように移動させた。 こしょこしょ、こしょこしょと、下顎をひっかくように指の腹を動かす。 まぁ、顎はあんまり気持ちよくないかな。 というか、これ、犬を喜ばせるときの触り方だな……など

    • 夫の妹に指を舐められた(4)

      第1回はこちら 前回はこちら 生々しくなってきた 私の右側のふとももに、義妹の後頭部が乗っている。 顔の輪郭をまるっと覆っていた彼女の黒髪が、今は私のふとももに垂れている。 「重くないですか?」と微笑みながら彼女は言った。 恥ずかしそうに、左手を口元に持ってきている。 「大丈夫だよ」と答える。 義妹「膝枕って私、初めてかもしれないです」 私の目を見て彼女は言った。 義妹「ちょっとドキドキしますね」 私「目を閉じて、ぼんやりしてみたらいいよ。 リラックス、リラックス」

      • 夫の妹に指を舐められた(3)

        第1回はこちら 前回はこちら 女にアドバイスはするな 義妹の悩みは仕事に関するものだった。 彼女の仕事は、ざっくりいうと接客業にあたる。 まだ1年目の新人で、ようやくちょっとは慣れてきたかなぁという状況とのこと。 そんなペーペーの彼女は、1か月後に接客の腕前をチェックされる。会社の偉い人達監修で。 業界で必要なテクニックがいくつかあるらしく、それらを問題なく使いこなせるかが見られる。 要は、実技試験を受けなければいけないのだ。 それが原因で、ここのところ気が滅入って

        • 夫の妹に指を舐められた(2)

          前回はこちら ふかふか詐欺 ソファは確かにふかふかだった。 おしりを乗せるとじわっと、ずしっと沈み込んでいく。 とはいえ、ふっっっかふかを想像していたため、ちょっと固いなと感じた。 義妹「ふかふか過ぎないのが大事なんですよ!」 そんなにふかふかか・・・?という顔をしていたらしい私を見て、義妹は弁明する。 義妹「腰が痛くなっちゃうらしいです」 さっきふかふかを強調してただろ!と思いつつ、 でも座り心地はいい。いわれてみれば。 私「いいね。恵ちゃんだったら寝られそうだね」

        夫の妹に指を舐められた(5)(終)

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        • 1619524
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          夫の妹に指を舐められた(1)

          煮物を届けただけなのに 私の義妹(夫の妹さん)は、オートロック付きのアパートで一人暮らしをしている。 私は彼女のアパートのエントランスに入り、部屋番号を押してインターフォンを鳴らした。 義妹「はーい」 私「煮物持ってきたよー」 義妹「あっ、ありがとうございます! 開けますね」 ロックが解除される音がしたので、エントランスの扉を開け、義妹の部屋へ向かった。 彼女の部屋のドア前で再びインターフォンを鳴らす。 ドアが開き、オレンジ色の照明と共に義妹が顔を見せた。 義妹「こんばんは

          夫の妹に指を舐められた(1)

          Appleに乗り換えた結末

          弟「聞いて。聞いてほしいことがあるんだよ」 なに? 弟「携帯変えたんだ、俺。AndroidからiPhoneに。俺ね、ガラケーからスマホに変えてからずっとAndroidだったんだよ」 うん。 弟「しかもおんなじAndroidを6年くらいずーっと使い続けてたんだけど。 それを手放して、最新のiPhoneを買った」 へ~、なんでまた。 弟「知り合いにおすすめされてさ。そろそろ新しい携帯ほしいと思ってたんだよ」 そうなんだ。LINE通話でよさそうな気もするけど。 え、し

          Appleに乗り換えた結末