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録音時注意点~セリフを読む前に〜

以下はラパスが有識者に話を聞いたり、自分で体験したり動画の編集をして、学んだり気がついたりした、セリフや声劇の録音の際に気をつけると品質向上に繋がると思われる注意点です。

お手数おかけしますが、それぞれを読んで頭に入れて、録音に役立てて頂けたらと思います。御協力感謝(*・ω・)*_ _)


【読み込み】

事前に行うセリフの読み込み(状況把握)は、深ければ深いほど良いです。想像力を駆使してできるだけ詳細に頭の中に描き出してみてください。

①その人物の背景
(なぜそのセリフを言うに至ったのか、何があったのか、そのセリフの意図は何か)

②人格
(セリフの主はどんな年齢、性格、生い立ち、価値観なのか)

③感情
(どんな感情が込められているのか、その感情はどれだけセリフに表現されているのか、隠された感情はあるのか)

⚠️セリフを言われている対象についても、出来るだけ背景、人格、感情などを考えておいてください

✳️感情の分類に関しての参考資料:
マーケティングに関するブログですが、各感情について図解されてるのでわかりやすいかも?参考にしてみてください
https://marke-otaku.com/robert-plutchik/

【滑舌】

①感情を込めて読む前に、まず1度棒読みでゆっくり読んで、どこが噛みやすいかを頭に入れておいてください

②噛みやすい場所が分かったら、その部分は無理せずゆっくり読むように気をつけてください

「感情がこもっているが聞き取りづらい」、よりも、聞き取りやすさを優先して欲しいです。声だけのコンテンツの場合は特に、情報をはっきりと聞いている人に伝える必要があるためです。

⬇️こちらはラパスも使っている、読む前のウォームアップとしても使える滑舌トレーニングの動画です。良ければセリフ読みの前に採用してみて下さい(トレーニングは3:40辺りから)

【距離感】

✅そのセリフを言っている相手が、自分のいる場所から見て何処にいるのかを明確にして読んでください

✅読んでいる間に相手との距離が変わる場合は、それも考慮して読んでください

✅独り言の場合は、音圧は低くても、音量は小さくなりすぎないように注意してください (詳細以下⬇️)

【音量、音圧】

『大き過ぎず小さ過ぎず』

⚠️小さすぎる音を編集で大きくすると、ボソボソとした呼気や、周りの騒音が入ってしまいます

⚠️大き過ぎると音が割れてしまって、編集では修正不可となります。音量を下げても聞き取りずらいままになってしまいます

⬆️これらの中間の音量にしてもらえれば、各自の音量は編集で一定に揃えられます

(みんなの音量を一定にする必要があるのは、ひとつの動画にまとめた際に、聞いている人がいちいち音量調節をしないで済むようにするためです)


⚠️また、ひとつのセリフ中で【音圧】(=セリフに込める感情などの圧)は変わることがあっても、【音量】は劇的には変わらないよう気を付けてください


✳️声を張り上げるような演技は、マイクから離れて録音するなど、適切な録音品質になるように工夫をお願いします

【速さ、間のとり方】

✅自分が思うよりも、出来上がりの口調は早くなりがちです。自分が思うより何倍もゆっくり読んだり、間を取って読んでみてください。

✅セリフごとの時間の制限は特に設けていません。速さよりも、声だけで(=映像無しで)表現しうる、出来上がりのセリフの臨場感、説得力を優先してください

⚠️『三点リーダー(……)を制するものが、間を制する』(某声優さんによるアドバイス)

何故そこに三点リーダーがあるのか、その間どんな事をしたり考えたりしているのか、明確な理由を考え、それが表現されるように演じてみてください。


以上、お役立て頂ければ幸いです。
Lupus

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