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「自分を愛する本」と自分のルーツを巡る旅

一年ぶりに故郷に帰省しています。
今回、私の中では両親に私の人生の転機を伝えるという、大きなミッションを抱えての帰郷となりました。

家族の中で、心配され続ける不肖の娘という立ち位置に長らく甘んじてきた末っ子の私は、「東京で頑張って成功している娘」という肩書きをよすがとしてきました。

いくら頑張っていても、私はずっと心配され続ける存在であり、やりたいことは反対され、止められる。結局は自分をとおすのだからと、いつしか家族には事後報告がデフォルトになってしまって、以前、長野の森について話した時も、父から止める内容の手紙ももらっていたから言いづらさが募り、のらりくらりしていたら、もうすぐ家が建つというタイミングになってしまったのです。

そんな娘がまたしても人生をがらりと変える。住むところだけじゃなく仕事も辞めますなんて言ったら、心配され、反対されるはずと、想像しただけで白目になる日々…。

親に会いたい気持ちと、気が重さが混じり合う中、半身浴でしっかり下半身を温め、「自分を愛する本」を読み、新幹線の中ではホ・オポノポノのクリーニングをしながら実家に向かいました。

いつ言おうか、いや、いずれ伝えるんだから言わずに帰ってもいいんじゃないかな…と瀬戸際まで逡巡していたのですが、会うなり「前に話してた山買ったんだって?」と父から話しをふられたのをきっかけに、緊張せずに、移住や仕事のことを家族に伝えることができました。

わりとすんなり受け入れてくれたのは父。母は心配していたけれど、実は絵を描いていまして…とKAZTERRAMORIの絵を見せると、なぜだろうか、心から安堵したようで、初個展を心待ちにしてくれるように。絵は表現のひとつであって、絵を生業として生きていくというわけではありませんが、私の絵に対する両親の反応は、「子供の頃に認められたかった私」を満たすのに十分すぎるものでした。

「都会で頑張ってる娘」という鎧が溶けていくのと同時に、その肩書きに拘っていたのは親ではなく、ずっと認められたかった私だったんだなぁ。

その気付きはとんでもなく大きなギフトで、自分の根っこが深くなるのと同時に、本当の親離れができた気がしています。


面白いことに、このあとから、親子の会話じゃなくなったんですよ。特に父とは大人同士の話しができるようになって、母は実家を選ばなかった不満をポロっと漏らすこともあるけど、51年+お腹の中の時間かけてきたことだもの、そりゃ時間かかるよね。そもそも、子どもの頃からいつも私を止めるのは父で、母は応援してくれる方だったので、今回、母の本音が聞けたことが、とても嬉しかった。

話し合いの翌日は両親とお墓参りへ。2歳半まで育った、かつて大きな茅葺き屋根の家があった山の麓、遊んだ水辺、自分のルーツを辿りながら、全てが新鮮に目に映る不思議な感覚を味わい続けていました。

これまでノスタルジーに浸っていた「郷愁フィルター」が消え去り、変わっていく人、町、自然が頼もしく思えた。まるで、故郷と出会い直したような気分なのです。

本当に、いいところだなぁ。
好きだなぁ。
絶対地元には戻らないと思っていたけれど、有り得たなぁ…これまで想像さえしなかった気持ちも湧き上がってきました。

「自分を愛する本」のテーマは第2チャクラの癒し。著者のkaiさんが使うチャクラはこれまでの概念とは違い、私たちの実生活に「あるある」なことばかりで、すっと入ってきます。

私は「Kaiのチャクラケアブック」を先に読んで7つのチャクラの理解はしていましたが、kaiさんと服部みれいさんとの共書であるこの「自分を愛する本」はオンライン講座がベースなだけに更にわかりやすく、セルフケアの内容も手厚く、そしてめちゃくちゃ深いんですよ!

そして底抜けの優しさに触れ、読みながら癒されていく、すべての人におすすめしたい1冊です。

第2チャクラは母親(的な存在)との関係が深く、中々に根深いこじらせ多発地帯。以前noteに書いた”私が脱いだ着ぐるみ”について、服部みれいさんとの対談では第3チャクラ開きすぎ案件だったと話したのですが、この本を読んで、着ぐるみを育て始めたのは第2チャクラを守る為だったのかも!と思い当たりました。kaiさんのチャクラケアの包囲網たるや。


あ、誤解無きよう付け加えると、私と両親の関係は元々良好で、いつしか腹割って話すことも少なくなったけど、親子関係って大体こんなもんだろうという感じ。まさか自分がこじらせてるなんて、思ってもいませんでした。

今回「自分を愛する本」と一緒に自分のルーツを巡る旅で私が得たのは、これまでのようなふわっとした自由ではなく、しっかり根を張った、揺るがない自由。

こんこんと湧く、自分を愛おしむ気持ち。

誰に頼ることなく自分で自分を癒し、愛し、認めてあげられるって、こんなに幸せなことだったんだ。

もうどこに行って大丈夫。
人生の本番が、いよいよはじまる。

そんな気持ちです。

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