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"血の通った関係"

10月17日、名古屋国際会議場センチュリーホール。
Creepy Nutsのワンマンツアー『Case』が開催された。

ラッキーな事にチケットが入手でき、このライブを全てのエネルギー源としてなんとか生きてきた。
初めてCreepy Nutsのライブに行ったこの日を、忘れないために、いや絶対忘れないけど、書き記しておこうと思った。

まずはグッズを購入するために早く会場へ行き、余った時間は近くの喫茶店まで行って本を読んだ。
前日に用意して持っていったのは、若林正恭さんの『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』。
DJ松永さんの解説がある文庫版。
ここに綴られている文字に何度救われただろうか。
ワクワクよりも、この人に今から会うのだという意識が強くなって緊張してきた。

会場時間になって入場の列に並ぶと、さらに増していく緊張。
いざ席についたら意外とステージに近く、いや、もはや距離などは関係なく、身体中を血が巡っていくのが分かった。
やばい。今まで幾度となく心の支えとなってくれた二人が目の前に現れる。

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ライブが終演した。
最高だった。
もう、最高だった。
最高すぎて何回も涙目になりながら、体の中心から湧き出る笑いをマスクの下で噛み締めた。
初めてこの目で見たあの二人。
目の前で、いつも救ってくれたあの音楽で、語りかけてくれた。

彼らは知らない、だけど確実に私を生かしてくれる。
二人の私事が手を差し伸べてくれる感覚を、目の前のその圧倒的な魂から身体全体で感じた。これが血の通った関係なんだと。

あなたたちが明日も存在してくれるから、これからも生きていけます。

今年の年末、空けておきます。

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