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ランチパック ロコモコ風とマカロニサラダ

年の瀬ですね。

以前住んでいた地域の商店街では、クリスマスシーズンに赤と白の電飾や星型の飾りが飾られて、にぎやかにクリスマスを演出しておりました。

翌週、今度は正月を迎えるべく紅白の電飾や門松が飾られて、静かな正月を演出しておりました。

よく見ると、同じ電飾がそのまま飾ってあったようです。

クリスマス前の浮かれた感じで見た時と、年末ピークを越えたこの時期に落ち着いた気持ちで見た時では、同じものを見ても違って見えるものですね。

同じものが違って見える。違うものが同じに見える。
世の中、もしかしたらそういうものにあふれているのかもしれません。

日付:2022/08/02
味の種類:437

Wikipediaによると、ロコモコは1949年にハワイ在住の日系2世ナンシー・イノウエが考案したとされているとのことです。
ご飯の上にハンバーガーパティと目玉焼きを乗せて、グレイビーをかけたものが、ロコモコという定義ですね。
グレイビーは調理された肉から出る肉汁をベースに作るソースということなので、文章読んでいるだけでもお腹が空いてきそうです。

ハンバーガーを丼ものにした、というアプローチで見たほうがいいのか、それとも、牛丼をアメリカンに捉えなおしてみた、というアプローチで見たほうがいいのか。
いずれにしても、どことなく「日系2世が考案した」というストーリーがとてもハマる料理ですね。

ところで「1949年に日系2世」というところで気になって、引き続きWikipediaを眺めてみましたところ、1868年にサトウキビ農園の労働者として日本人153人が、1894年までの間に約29,000人が移り住んでいたようです。

1894年はハワイ王国がハワイ共和国となった年です。
前年に起きたアメリカ移民を中心とした王権打倒のクーデターによるハワイ共和国設立を経て、1898年にアメリカがハワイを併合することになります。
日本を含むヨーロッパ諸国はこのハワイ共和国という暫定政府を承認しております。

シンプルに流れをまとめると、2022年にも何か似たような事案を毎日聞いていたような気がします。
・人を送り込んで
・既存政権ともめて
・武装した母国が助けに来て
・国を名乗って
・承認する
これは帝国主義のセオリーなのでしょう。
だからと言って今起きていることの正当性があるとは思いません。

19世紀当時のことだから許されるわけでもありませんが、あきらかに19世紀と現在は違います。
そこから130年の間にいくつもの争いを経験して世界は平和に向けて成長したはずです。

国が違えば考え方も文化も異なり、ぶつかり合い対立することもあるでしょうが、互いの価値を認め合い、ロコモコのようにアウフヘーベンされた新たな道を見出せるよう努力をしていかなければならない、と感じる年の瀬でした。


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