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どう考えてもユニバーサルベーシックインカムに辿り着く−1

世論の波でユニバーサルベーシックインカムが実現出来たらいいのに

最近ではユニバーサルベーシックインカム (UBI) という言葉に聞き覚えのある方も増えてきたであろう。やり方は色々であろうが、基本的には国民全員生まれてから亡くなるまで、条件なしで最低限の生活費を無期限に給付する。という社会保障である。時代も移り変わり、この制度が現状理想的というか必要なのではないか?働いていない人にも支給するなんてもっての外と考える方も多いが、そう初めから否定せず、よく考えてみると巡り巡ってそれはみんなの為になるという事を学んで欲しい。そして多くの方が賛同するのならば、それは世論となって政治を動かすかも知れない。

どういうものなのか?どんな効果が期待できるのか?

前述のとおり、基本は「国民全員生まれてから亡くなるまで、条件なしで最低限の生活費を無期限給付」という社会保障制度。細分化された〇〇手当などを一本化して、事務経費を削減。お金持ちの方には累進課税で税金を納めて頂き、それも財源とする。もちろんお金持ちにも支給して、それにまた課税する訳だ。

効果についてはかなり多岐にわたるはずだ。解決されなくても、改善されるであろう社会問題。人口減少問題や、経済困難が原因の問題を挙げればきりが無い程沢山ある。具体的にはストレスからくる家族問題、ドメスティックバイオレンス。栄養不適切からくる健康、行動、認知の問題。子供の教育不足、ホームレスや、犯罪増加。非正規雇用問題からくる経済格差やワーキングプアの増加、不安や不満の拡大。などなど沢山ある。多くの問題の根源が「お金」である場合は多い。UBI は経済的な理由からの問題の多くに改善が見られるであろうということである。条件無しなので人々の尊厳を守れる。社会保障制度全体を見直して、年金破綻が起きないように出来るかもしれない。手持ちのお金が増えれば消費も増えるので、経済も上向き、給料も増える好循環効果も期待してしまう。そうなれば税収も増えて、制度も継続できるであろう。もちろん全ては仮説である。

トライアルはできないので、大胆な首相が現れないと無理?

UKで30人を対象に2年程度 (£1,600/month) のUBIを実験的に行うそうだ。これはある側面としての実験結果は得られるかもしれないが、「無期限(長期)の収入の安定」や「周囲の人と比較して対象者のみに経済的な余裕が出る」など、実際にUBIを実装した場合の結果は想像止まりであろう。過去にも様々な国や地域でトライアルは行われていて、どれもポジティブな結果だったと記憶している。そしてどれも弊害が出たとは記憶していない。

トライアルとか無理だし、頭の良い官僚の方や知識人の方そして一般庶民の意見も混ぜて、案を練って頂き、無条件、無期限で、「失われた30年」の様に効果や不具合に気づくには30年かかるのかも知れないのだから少なくてもそれくらいは必ず続けるつもりでやって案を練って欲しい。地方自治体ではなく、国の長期政策としてやって頂きたい。

やってみたら上手くいかない、とか何か弊害が出ないとは言い切れないが、支持する理由は、様々な社会問題がプラス方向に動くであろうことが容易に予測できるからである。そして人々が心に余裕を持って、穏やかに生活できることを望んでいるからです。優しい社会になれば自分が暮らしやすいからです。

それでも結局は政治ならばやはり世論の力

何年か前と比べると、大人にだけ支給とか、税額控除で対応など、大元々のアイデアからずれている案も多々あるようだ。全くもって「ユニバーサルベーシックインカム」もどきのユニバーサルでない「ベーシックインカム」と呼ばれているものもある。私も色々考えているし、もちろん自分の案はいいと思っている。もちろん私などが考えられるほど単純ではなく、既存の制度を残す残さないとか、どのようにシフトしていくのか?など検討すべきことは沢山あるし、希望通りの「ユニバーサルベーシックインカム」にはならないかもしれないが、それでもUBIが早く実現されるといいと思ってやまない。

直接選挙制では無いので、私たちは内閣総理大臣を選ぶことはできない。それもあり、選挙で参加するしかない。ベーシックインカムを政策に上げている党もある。与野党共に選挙では国民の意向を無視できないはずだ。もしも国民の多くがユニバーサルベーシックインカムを望んだとしたら、仮に現在政策にあげていない政党でも、反対だとしても次の選挙ではその波に乗らなければならない程になるかもしれないしそうなるといいのに。

金持ちに課税せよ!


今日たまたま、「「金持ちに課税せよ!」と小さな町の労働者に訴えたのは…“大富豪の集団”だった」というクーリエジャパンの記事を見た。大富豪への課税や最低賃金の引き上げを訴える非営利団体「ペイトリオティック・ミリオネア」の会合の話である。ウォルト・ディズニー社共同創業者の孫、アビゲイル・ディズニーも一員で、以前からアクティブに発信している。日本ではまだまだお金持ちに課税したら「日本から出て行ってしまう。」とか云われがちだが、お金持ちこそこの理不尽な社会は仕組みでそうなっている。ということを認知している人が沢山いるであろう。ここでは税収の用途までは書かれていなかったが、ユニバーサルベーシックインカムは格好の使い道であろう。

これは個人の意見です。
参考文献:
https://courrier.jp/news/archives/329191/



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