宇多田ヒカル「Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー」の歌詞に対する訳ありな恋愛模様としての解釈
まえがき
HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024、ついに本日から開幕🧸🥳
初日福岡から参加の皆様、もうこれでもかと思いっきり楽しんできてください!
筆者は7/25(木)さいたまスーパーアリーナDAY 2参加です、ワクワクワクワク
そんな待ちに待ったツアーで、一番気になっていることと言えば・・・
Somewhere Near Marseillesは原曲サイズ!?Sci-Fi Editサイズ!?
えっ???みんな気になりますよね???
(当然のように歌ってもらえる前提なのは触れないお約束)
ライブで披露しやすい4分という丁度良い尺のSci-Fi Editサイズで歌うのが一番可能性高いし無難だろうな、というのは当然理解しつつ。
いやいや!せっかくのライブなら12分味わい尽くさせて欲しい!と心の中の強欲なオタクが暴れ出すのも無理なからぬところでして。
筆者が好きなイギリスのバンドThe Stone RosesにもFools Goldという10分近い曲があるんですが、これもフルサイズに慣れてしまうとMVの4分版が「いやいや、こっから盛り上がるパートが始まるのに~!」ってタイミングで終ってしまう錯覚に陥ったりします。
気付いたら調教されてるんですよね、怖い怖い。
まぁ、どのバージョンでもライブで聴けたらヨシッ!!なんですけどね!
オタクはチョロいんです。
ちょっとだけ真面目な話しをすると、今回のベストアルバムでSci-Fi Editを制作した意図として2つあるのかなと思っています。
①ライブで披露しやすい尺のバージョンを作る
こちらは既に触れた通りです。
1曲で12分はライブに組み込むの大変そうですね。
でも、途中の長ーい間奏でヒッキーがステージの端から端までのんびり移動しながら手振ってくれたりするのも最高に贅沢な時間じゃないですか!?
なにより会場の爆音であの気持ちいーいフローに12分浸りたいぃぃ!
②ベストアルバムに収録する上で他曲とのバランスを取る
個人的には、こちらも地味に大きな理由なのかなと思ってたりします。
元々アルバム「BADモード」の本編ED曲として収録されたこの「Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー」、アルバム発売年の2022年には海外の複数の音楽メディアで年間ベスト曲TOP 10に選出されるなど、海外で特に高く評価された楽曲でした。
となれば、ベストアルバム「SCIENCE FICTION」にも当然収録したい所ですが、元々アルバムの締めくくりとして作られた12分の大作をそのまま入れてしまうとベストアルバムの中で妙な浮き方をしてしまう・・・。
というところから、4分のSci-Fi Editをボーナストラックとして収録する、という形に落ち着いたのかなぁ。
とかそんなことを勝手に考えていました。
マルセイユでランデヴーしてるこの2人は結局どういう関係なのか?
まえがきが長くなりましたが、記事タイトルで触れている歌詞の話題にそろそろ移りたいと思います。
みなさんこの曲の歌詞をどういう風に解釈しています?
なんかね、筆者には拗れた恋愛模様に聴こえてしまうんですよね・・・。
全部が全部拗れてるって言ってるわけじゃないんです。
まず、大多数の人の解釈が一致しているであろう部分から順にいきますか。
ロンドンとパリに離れて住んでいる僕と君が、夏のバカンスに南仏の港町マルセイユに旅行に行く。
海が見える景色の良い部屋の予約もバッチリ。
一部屋に2人で一緒に泊まるんですかね。
楽しいバカンスになりそうなハッピーな予感に満ちています。
余談ですが、コロナ禍から欧米が明けつつあった2022年にリリースされた曲なので「予約」と「ようやく」のダブルミーニングなんじゃないか、という他の方の天才的な解釈をこの記事を書いてる途中に見つけて唸りました。
さらに余談ですが、BADモードは宇多田さん初の公式「バイリンガルアルバム」だそうで、この曲も日本語詞と同じ意味の英語詞がすぐ後ろに来るようになっています。
そういう意味でもアルバムの締めくくりに相応しいですね。
・・・なんですが、筆者が引っ掛かっているポイントがまさにそこの部分にあります。
対応する日本語詞が無い、英語だけで歌っているパート。
しかも曲のド頭の。そう、ここの歌詞。
頼りない英語力と拗れた恋愛模様を想像しがちな偏ったフィルターを併せ持った筆者が翻訳すると、こんな風になってしまいました。
この2人、実は不倫関係か何かで。
久々に一緒にバカンスできることになってウキウキだけど、一方で不安もある。
この関係にこれ以上のめり込んでいいのか?
これ以上この人のことを好きになって大丈夫なのか?
後でメチャクチャ傷付くんじゃないか?
会ったら多分止められなくなっちゃいそう、でも会いたい。
いっそのこと、私なんて沢山いる遊び相手の女の1人って言ってくれたら気が楽なのに。
そしたらのめり込まず割り切って会えるのに。
グルグル考えちゃってシラフじゃ無理、何か強いの(お酒)ちょうだい。
・・・引かないで、どうか引かないで・・・。
考えすぎですかね?
それとも英語力無さすぎ?
something strong enoughで酒にはなんねーよ!とかネイティブの方にツッコまれますかね・・・。
別の解釈も頑張って考えてみました。
「人を愛するのって相手が応えてくれるか不安になって怖いよね。久々に会うし、あなたが熱が冷めちゃってないか不安だなぁ。でもあなたも同じように不安に思っていてくれたら(=そう思ってるのが私だけじゃないなら)ちょっと嬉しいな。信じるための何か強い力をください。」
これならだいぶ健全な感じ・・・?
いやぁでも、筆者にはどうにも「これ以上深入りしたらヤバイって頭では分かってるんだけど、気持ちはどうにも前のめりで・・・」という女性の歌に聴こえてしまい・・・。
だって宇多田ヒカルですよ!?(暴言)
夫も子供もいる主婦の愛の逃避行にしか聴こえない「二時間だけのバカンス」とか。
心配されるからこのことは友達にも話さない、今夜のことは「誰にも言わない」とか歌ってしまう、あの宇多田ヒカルですから!
(その2曲をそう解釈してるお前がおかしいだけだって言われたらどーしよ)
ちなみに、今回の記事を書くにあたって検索していたら、かの有名な無意識日記でもこのテーマの記事がありました。(驚)
さすが i_さん、薄汚れた筆者なんかとは比べ物にならない健全な解釈です。
皆さんはどう解釈していますか?
ぜひコメント等で教えていただけたら幸いです。
あとがき
そうこう駄文を連ねているうちにツアーグッズが届きました(∩´(エ)`∩)
ちょうど初日に再配達で受け取れたので、これから着替えて気分は初日参加勢 (`(エ)´)ノ彡☆
改めてツアー開催おめでとうございます!
宇多田さんも参加する人もみんなが楽しめるツアーになれますように!