ゼノブレイドシリーズやったことなかった人の3クリア後感想・考察(ネタバレ注意)

初めに

・クエスト全クリア、100時間程度プレイ
・ゼノブレイド1・2をプレイしていないので、検討違いな事言ってる可能性 があるのであらかじめご了承ください

ストーリーの良かった点

・シリーズをやっていなくても大よそ理解できる流れなのが〇
・作品内のテーマが表現出来ていると思うので評価は高め
 特に5話後半辺りは評価高そうに思える
 エヌの叫びで状況を察した時は鳥肌がたった
 ちなみにゼノブレイド3を検索すると公式HPの説明には
「生きるために戦い、戦うために生きる。
 過去と未来をつなぐ、命の物語。」と記載されているので
 これがテーマなのかなという認識
・ヒーローの背景もヒーロークエストで描写出来ているので、
 こちらも評価高め
・主人公たち(コロニー出身者)の価値観が大多数のプレイヤーとは
 大きく異なる点が描写されているのが〇
 10年の制限や常時戦争状態だと考え方も随分異なるものだなぁと
・逆にシティー出身者はプレイヤーの価値観と近い人が多い印象
 会話周りが主人公勢やモニカなどの革新派なので浮きがちだったものの、
 ギャレットさんとか日本人なら近い価値観あるんじゃなかろうかと思う
・上記による価値観や文化が異なる点を利用して、老化や楽しむための
 音楽など、本来当たり前であるものを新しい知識として扱える
 という点が面白かった
 これによりカムナビ→トラビスさんへの天然コロニージョークなど、
 普段成立しない笑いどころが出てくるなども良いなぁと

ストーリーの気になった点

・1話で「!マーク到達→会話」の流れが多くテンポが悪く感じた、
 が背景説明のためには仕方ないのも理解できる
・ムービーが全体的に長く操作不能時間にバラつきがあるので、
 人によってはかなり気になるかもしれない。
 話数によっては長時間拘束されるので、長めのムービー前には
 警告があると嬉しかった。
 ただ警告あるとそれはそれで雰囲気壊れる部分もあるので難しいところ
 例えばFF14ではそのような警告があるものの、
 ネトゲとコンシューマーはまた違うので・・・
・ある程度やってると感じるものの「意図的な描写不足→後々に補完」の
 流れが多いので、1話毎に考察したい人などには不向きなところがある
・敵側(メビウス)の描写不足感
 最近のJRPGだと特に敵側の心情など描写している作品が増えているので、
 この点は結構目立つかもしれない
 ただ、元人間だったメビウスは比較的描写されており、オリジナルの
 メビウスはされていない傾向があるので意図的な演出かもしれない
 ヒーロークエストなどでさらっとやられるメビウスは
 顔が見えてないのでオリジナルだった・・・と考えると
 割と納得出来なくはないという

システム面の良かった点

・今作から導入されたナビゲーション機能が良かった
 おかげで変に迷い続けることがなく、ストレス少なめで移動できたので
 色々苦慮されながらも実装したのは正解だったと思う
 ナビが最短ルートではなかったり途中で別クエストやるなら
 逸れる必要があるが、プレイヤー側で工夫出来るので気にならなかった
・バトルに慣れた頃に新機能が段階的に解放されていくが、訓練や
 TIPSで補足されるので明らかに新機能を持て余すということになりづらい
・オート・クイック・手動セーブが出来るのでエラー落ちや
 不測の事態になっても比較的リカバリーが効きやすいのは嬉しいところ

システム面で気になった点

・クラスの習熟度が敵とのレベル差で変化するため、寄り道する人ほど
 後半殆ど習熟度を上げられなくなる点が痛い
 一応高レベル帯の場所見つければ上げられるが、低レベル帯で
 上げるより明らかに事故要素あったり手間がかかるのは良くない
 一応クリア後ならレベル調整で解決するのが救済点
・毎回チェインアタックするとテンポ感が良くないのが困りどころ
 出来たらウロボロスオーダーや最後のオーダー以外はスキップや
 高速化出来る機能があれば良かったなぁと思うところ
・アーツ同士のキャンセルが結構進めないと出来ないので、
 それまでバトルのスピード感がゆっくりめに感じた
 が、早い段階でキャンセル出来るようになるとやること増えたり
 バトルバランスが変わるのでこの辺りはあくまで気になった程度

考察編

火時計の呪縛について

コロニー出身者には愛というか恋愛という価値観も元々なさそうだが、
コロニー9にて火時計がなくなってからフォクスとカミラ(ショップ店員)の関係に嫉妬しているような会話があったので、
「火時計がなくなる=男女間の意識も変わる」って認識で良さそう?
火時計はメビウス側が作った機能であり、仕込まれてる目を
光らせて洗脳させる描写もあるため、他にも都合が悪いことを
意識させないための機能もあるのかもしれない。

ちなみに主人公たちが初めて着替えシーンでわちゃった時は
「ウロボロス化=火時計がなくなった」直後
(互いの記憶が入り混じることもあり、単純に
 火時計がなくなった時より影響は大きそう?)
この時は男性陣が気にしていたものの、コロニーガンマでの
ノーマルクエストやイスルギ軍務長のヒーロークエストでは
女性陣が気にしていたので、必ずしも皆恥ずかしがるというより
芽生えたばかりの感情でバラつきがあると考えると自然かもしれない。

ゼットの描写について

ゼットは人々の不安や絶望などが人として形をなした存在。
色々言ってるものの元人間をメビウスにした理由は「面白い」からであり
世界の状況も映像作品としての娯楽としてしか評価していない節もある。
やられそうになると「嫌だ」と連呼し永遠の今に縋りついていると思われる。

これらからラスボスではあるものの、小者と評されてもしょうがなさそう。
対してノアたちがゼットを倒す理由は「永遠の今ではなく前に進むため」
つまり非確定な未来へ進むことを望んだものなので、ゼット戦は
主人公たち自身との戦いとも読み取れる。
ゆえにゼット自身の背景は薄すぎて意図的に描写していないのかなぁと。
倒し切る描写はやや唐突感があるものの、エヌは過去に何度も
ゼットと戦っているであろうため、ノア達に倒せる手段はないと判断し
あの形になったんだろうなぁと。
なお、想いの力が強くて耐久が固くなる概念は、執政官ケイの以下発言より
火時計が異常に硬いのと関連している可能性があるかもしれない。
「命の火時計は人の命」「言わば生きようとする意志の塊」「そうそう簡単に砕けるわけないでしょう」

ED曲(Where We Belong)の歌詞について

「感じるこの暖かさを永遠とするために」
「この瞬間を永遠の今を守るために」
「もう一度あの日に還ろう」
など1番や2番の歌詞から抜き出すとエヌの心情のようにも思えるが、
Cメロにて「今は一時離れたとしても」「想いはいつもここにあるから」
「千に一つの奇跡を抱きしめて」などでノアやミオの心情を
表しているように思える。
あえてCメロに入れているのは、ノアが永遠を求めた状況から抜け出した
ということを表現したかったのかもしれない。

余談

牢屋について

周りのネタバレ見てると、5話の牢屋から出れないから
スキップしたら大事なムービー飛ばしてた・・・というのが
散見されるのが何ともな感じになってしまった。
一応牢屋調べた際は毎回異なる音で牢屋に当たっており、
複数回調べる意味や余韻を持たせようとしていたと考えられるが、
その先のムービーまでスキップする仕様はまずかったのかもしれない。
ロードやムービーの分割なども関係してくるので難しいかもだけど、
今後改善した方がユーザー的には良さそうなんだろうなぁと。

シャナイアについて

今作で多分最も好みが別れそうなキャラ
セナのサイドストーリーをやっていないと
評価がちゃんと出来ないキャラでもある。
元から救いようがないように思われていそうなものの、
ウロボロス候補生の選出を母親に報告する際の様子から、
この段階までは母親に認めて欲しかったと思われる。
恐らくこの前後にサイドストーリーで筆を折っている流れと
繋がるので、この辺りで認めてくれる人が近くにいたら・・・
と思わずにはいられない。
ゴンドウも答えは与えているものの理解者とまでいかず、
噛み合っていないところなのが何とも言えない。
また、シティーを襲って時間停止させた際に母親が始祖の像に
縋りついている様子から、もう普通の子供として見られていない
と読み解けるのがなかなか辛い描写だった。
なお、5話の牢屋外での発言で悪印象が強まったと思われるが、
以上の状況を見直すとまた以下セリフの印象が変わるかもしれない。
「あんたそんな顔するんだね」「良いよその顔」
「次は私もそんな顔出来るようになるのかな?」

良くも悪くも主人公たちとの境遇・考え方の違いとして
良い味を出してたキャラだと思った。
主人公勢で好きなキャラがセナだったので猶更心に残った。

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