ドラフト超基礎講座


はろー、TCGサークル裏町田会の総帥、月海だよ。

 今回はMTGのリミテッドのお話。有名な配信者さんも言ってたけどリミテッドは実はカードとジェム稼ぎの効率が良く、やらないのはもったいないのでぜひやるべきだ。あと楽しい。


 とは言えMTG(構築)経験者でもリミテッドはよく解らないという声はよく聞くし、MTG初心者ならなおの事だと思う。なので今回はリミテッドの内ドラフトについて、そもそもの基礎であるピックについて少しだけ語ろうと思う。本当の基礎なので少々退屈かも知れないが、少なくとも未経験者の役には立つと思うので暇つぶし程度にでもお付き合いいただければ幸い。


 ピックで大事なことは一つ。強いカードを取って使え、究極的にはここに集約される。そもそもドラフトでデッキ構築に使えるカードは限られている。14/パック(本当は基本土地も入れて15だけど事実上除外)×3パックで52枚、自分の全資産から構築できる通常構築と比べればあまりに少ない。そこに弱いカードを入れている余裕は無い。単純化して考えた場合、強いカードが5/52枚と15/52枚ならどちらが強いデッキになるか、答えは明白だ。
 

 ピックの基本指針が定まったので次はそのための判断基準の話に移る。つまり、強いカードとは何か、という事だ。
 まず、レアは強い。そもそもレアはいくつかの理由が有って強くデザインされているが、その理由の一つがリミテッドの切り札となる事だ。マナ総量に対して破格のサイズや特殊な能力など、レアにはゲームを掌握するだけのカードパワーが有る。土地などの少数の例外を除いてレアは絶対に強いのでピックすべきだ。
 次に飛行、または何らかのブロックを制限する能力を持つクリーチャー。リミテッドはクリーチャー同士の戦闘が中心となってゲームが推移していくので、その均衡をどこかで崩さなくてはならない。その時手っ取り早いのは飛行や威迫、ブロックされないを持ったクリーチャーで一方的に攻撃することなので、優先してピックしたい。ただし、能力優先で見てあまりにマナレシオ(コスト・サイズ比)の低い貧弱なクリーチャーをピックしないように注意が必要だが、これは慣れが必要になる。やって覚えるしかないね。
 そして除去。クリーチャー戦になるのだから、そのクリーチャーを処理すれば優位に立てるのは道理。クリーチャー同士の相打ちでは自分の攻め手を失ってしまうが、除去ならばその心配もない。特にマナ総量で相手のクリーチャー>自分の除去なら最高だ、余ったマナで次の一手を繰り出して更なる優位を築くことも可能になる。
 最後に大型クリーチャー。除去の話と矛盾するようだが、除去を打つという事は、打ってまで処理しなくてはならない強力なクリチャーという事だ。除去を使わずに大型クリーチャーを処理しようとするなら、同等の大型1枚か複数の小型を失う事になるので質的・数的優位に立つことも出来る。極論大型を毎ターン攻撃させ続けるだけで相手の守りを崩し、勝利する事も可能だ。
 

 ピックの基礎である強いカードについてのお話は以上、少しは参考になっただろうか。これらを踏まえて同種のカードの強さの比較やピック後の構築に移っていくわけだけど、それはまたの機会に。良いMTGライフを。

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