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『ロミオとジュリエット』英国ロイヤルバレエ団公演に寄せて
昨晩、東京文化会館で英国ロイヤル・バレエ団の『ロミオとジュリエット』が開幕した。
バレエ全般、観ることは好きなのだけど、中でも英国ロイヤル・バレエは別次元だったから、全幕観に行けたことが本当に嬉しかった。
目当てのキャストは、ジュリエットを演じたサラ・ラム。
以前、ロイヤル・バレエ・ガラで観劇した時、本当にそこに妖精がいるのかと問いかけたくなるくらいの存在感に嘆息した。
シェイクスピアの国の伝統
梨木香歩の綴る世界から
ふらりと立ち寄った本屋で、引き寄せられるようにして本を手に取った経験が、読書好きなら誰しもあると思う。
『やがて満ちてくる光の』という、梨木香歩さんのエッセイも、私にとってはその類の本だった。
昨年の暮れから、梨木香歩さんの作品を読むようになった。日暮れの吉祥寺を行く先も決めずに歩いていた時、紫のオーニングを降ろした一軒のお店が目に止まった。まるで絵本の世界に迷い込んだかのような店内の装いが、日