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病院でカンジャと呼ばれる侘しさよ私は私、名のある人だ 一度でも恋歌で泣いてみたいから誰か…
燃え上がるキャンプの火の粉に変わり果て君の肩へと舞い降りたくて 「四年間楽しかった」の八…
ほのぼのと月見したいと蕎麦茹でて夜更けの厨にひとり立ち食う
漱石のごとくほおばる苺ジャム文才じゃなく血糖値上がる もう一度うなぎ食べるまで生きとくか…
黒澤明『生きる』 われ胃を病み暮れに耳打つ歌声は「命短し恋せよ乙女」 エルマンノ・オルミ…
壁面の巨大な蟹のオブジェ落ち私を潰す未来予想図 いつもその重そうなバッグ中身なにカイロタ…
冷凍をしていたカレイの表面よりなぜか廊下のミカンが冷たい 町医者の無愛想なるやさしさに大病院捨つ矜持を見たり とし重ねひねた性格まるくなり代わりに膝のひん曲がる冬
泳ぐより流されるほうが向いてんねんそれでええやんくうきくらげ 流されちゃあかんって誰が決…
災害のニュース見ながらおせち食べ冷酷だよね明日は我が身 閉店の間際に冷めた珈琲干し先代店…
「10時間働いたしビール飲みたいね」「ごめん下戸だわこしあん舐める」 フルタイム 身体壊…