【声劇】ほんとの気持ち
作:Luna
雨が降る夜、ふたりはなにを思うのか...
登場人物:男1 女1
本編
女) こんばんは、お邪魔します
男) いらっしゃい!ってすごい濡れてるじゃん!
もしかして雨降ってた?
女) そうなの、駅についたら土砂降りで
男) 連絡くれたら迎えに行ったのに〜
女) 走ったら平気かなって思って...
男) それで濡れちゃったら意味ないじゃん
次はちゃんと連絡して
女) うん、わかった ごめん
男) あ〜、気にしないで
謝って欲しいわけじゃないから
ごめんはなし!
女) うん...
男) あっ、そんな顔しないで
女) んむ!にゃにこれ(なにこれ)
男) あれ、思った以上に可愛いな
女) 可愛くにゃいでしょ!これぇー!
男) んーん、君は可愛いよ
女) ※急にデレるのやめてって...
男) それにすごい必死な顔してる
女) もういいでしょ、離して...
男) もう気にしないって言えたら
この手離してあげる!どうする?
女) うーん...
男) あれ〜、悩んでる?
女) もう気にしない!
男) あはは、かわいい
女) ん、もう!急にほっぺ ギュッてしないで!
びっくりするでしょ!
男) ごめんって!でももうほんとに気にしないで
女) 分かった
男) ずっと玄関にいたら風邪ひいちゃうね
お風呂の準備するから温まっといで
女) うん、ありがとう
〈 入浴後 〉
女) お風呂ありがとう〜!
男) いいえ、全然
さっぱりできた?
女) うん!
見てほら髪の毛もツヤツヤでしょ(得意げに)
男) テンション高くない?
女) だって嬉しいんだもん
男) そっか、それは良かった
女) 部屋着も貸してくれてありがと
男) うん
これからご飯作るけど、なに食べたい?
君が食べたいの作ってあげる
女) ほんとに〜?
じゃあ ビーフストロガノフがいい!
男) んぇ?何がいいって?
女) だーかーらー!ビーフストロガノフ!
男) あぁ、ビーフストロガノフね
分かった
女) ほんとに?作ってくれる?
男) 食べたいんでしょ?
女) うん!食べたい
男) よし、分かった
女) わ〜い!やったぁ〜!楽しみ〜!
〈料理中〉
SE:時計の針の音、煮込む音
女) ねぇ〜、なんか手伝うことある?
男) いや、大丈夫
もう少しでできるから座ってて
女) うん
男) はーい、できました
当店 特製ビーフストロガノフです
女) うわぁぁ、すごーい!なんか綺麗!
お店みたい!いただきます
男) 召し上がれ
女) うん!美味しい!
男) そう?良かった ※ホッとした感じで
女) これ作るの大変だった?
男) ん〜、ちょっとだけ
女) ありがとうね
男) てっきりハヤシライスが
リクエストされると思ってて...
女) そうでしょ、だから少し変えてみた
男) なんだ、そういうこと
女) 試すようなことして、ごめん
男) いや、俺は君が喜んでくれたらそれで
女) ※やばい、唐突なデレがきた
男) 俺も食べようかな
女) うん
男) おっ!美味しくできてる
これならレシピノートに追加できそう
女) そうして!また食べたいから
男) これで君に食べてもらえる料理が
また一つ増えた やったね
女) ※なに今のかわいい、ていうかズルい
女) 作ってもらったし私が洗い物するよ
男) いいの?
女) もちろん、そのくらいさせて
男) じゃあ、お願い
〈食後 食器を洗いながら〉
SE:水の流れる音
女) ちょっといい〜?
男) なに?どした?
女) 袖落ちてきちゃったからまくって欲しい
男) OK
男) こんな感じでどう?
女) ありがとう 助かる
男) もしかしてこれ大きかった?
女) うん、ちょっとだけ
男) だよね、ごめん
今からでも別の持ってこようか?
女) いいの?
男) うん、ちょっと待ってて
〈少し間をあける〉
男) おまたせ
女) ううん、全然
男) ちょうどいいのなくて
長いの履いたら転ぶかもとか考えたら
Tシャツと短パンになった
女) 大丈夫 ありがとう
男) うん
(少し間をあける)
SE:テレビの音
女) ねぇ、聞いてもいい?
男) ん?なに〜?
女) 私たちのこの感じってどうなるの?
男) ちょっと待って
女) え?
男) 1回テレビ消すね
女) わかった
〈間をあける〉※ここは気持ちゆっくり読む
男) 俺は週末も君と一緒にいられて嬉しいよ
女) うん
男) 君のために作る料理は楽しい
女) うん
男) 君の美味しそうに食べる顔も素敵だと思う
女) うん
男) もちろん、怒った顔もね
女) あ、ありがと
男) 君は?
女) 私ね あなたと一緒にいるの楽しい
男) うん
女) お料理上手だし
男) 嬉しいな
女) あとは私より私のことを心配してくれて
気遣ってくれるところ
男) え?
女) いつも元気にしてくれるでしょ
男) あれは君の笑ってる顔がみたいから
女) 無邪気でちょっと意地悪なところ
男) たまにはあぁいうのもいいでしょ?
女) 私のためにいつも一生懸命に
なってくれるところとか
男) なんか今日すごいデレてくれるね
女) そっちだって...
男) ん?
女) いつもは言わないのに
たくさん言ってくれたじゃん...
男) 思ってたことそのまま言っただけ
女) そうなの?デレがすぎるよ、お兄さん...
男) 知りませんでしたか?お姉さん
デレはあればあるほどいいんですよ?
女) なんだって!知らなかった
そんなこと言ったら私だって
あなたへのデレは負けてないと思う!
〈少し間をあける〉
男) 俺 君のために
なにかしてあげたいなって思うんだ
女) うん
男) 君が幸せならそれで嬉しいから
女) うん
男) でも俺の独りよがりなだけかもしれないって思ったら気持ちを伝えられなかった
女) そんなことない
大切に思ってくれてるのは伝わってた
男) それが君を苦しめてたんだね
女) 違うの、苦しかったわけじゃない
もし、あなたが望んでくれるなら
もう少し先に進みたいなって思ったの
私こそ 自分の気持ちを隠したまま
あなたがくれる優しさに甘えて
言葉にしなかった ごめんなさい
男) 俺にもっと勇気があれば良かったね
ほんとごめん
女) もう謝るの禁止
お互い様なんだからもう気にしないこと!
いい?
男) わかった
女) 素敵な言葉をたくさんくれてありがとう
嬉しかった
男) こちらこそたくさんありがとう
女) やっぱりあなたには敵わないなぁ
男) それは君にだからだよ
女) ほら〜、もうそういうところ〜
男) え?なにが?
女) んーん、なんでもない
男) 教えてよ
女) いいの、内緒
〈 完 〉
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