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【声劇】忘れないよ

登場人物:女1、女2

シチュ:お気に入りのカフェで
          昔からの友達と近況を報告し合う


《 久しぶりの女子会 》SE:ドアチャイムの音

女)久しぶりじゃん!
     最近彼氏できたんでしょ?どんな人?

女)どんな人?って言われても... 普通だよ
  散歩と読書が好きで、たくさん食べる人

女)もしかして、同じ会社の人?

女)そう!あれ?前に言ったっけ?

女)いや?女の勘ってやつ!
     それで?どういうきっかけ?

女) 会社の廊下でハンカチを落としてたみたいで
  それをわざわざ届けてくれたの

女) え?でもなんで○○のだって分かったの?

女) あ!それはね!
    そのハンカチ刺繍入りだから

女) ○○刺繍入りのハンカチとか
   持つタイプだっけ?

女)それはまぁいいじゃん
  お礼もかねてご飯行ったのが最初かな
  ここで話が弾んでね、連絡先交換して 今かな

女)散歩と読書が好きってぴったりじゃん
  良かったね、素敵な人に出会えて

女)またなんかあったら報告してもいい?

女)もちろん!楽しみに待ってる

《 幸せの瞬間 》SE:ドアチャイムの音

女)ねぇ、聞いてよ!

女)久しぶりに連絡してきたと思ったら
    なに?どうしたの?

女)私ね、プロポーズされちゃった

女)え?この前の彼と?おめでとう!お幸せに
  式には絶対呼んでよね

女)もちろんだよ!友人代表挨拶頼むね

このまま、幸せな日々が続くはずだった

《 突然の別れ 》SE:ドアが開く音

女)あんたいつもほんとに急なんだから!
     どうした 元気ないね?なんかあった?

女)彼がね、亡くなったの

女)え?この前プロポーズされたって
    言ってなかった?

女)入籍だってこれからで
    結婚式だってまだだった...
  2人で幸せになろうねって言った
    ばっかりだったのに

女) どうしてって聞いてもいいのかな?

女) 健康診断の結果が
   あんまり良くなかったのは聞いてたの

女) うん...

女) でも、まさか進行が早い病気だったなんて
心配かけたくなくて黙ってたみたいなの
だから全然気づかなかった

〈 少し泣く 〉

女)2人でしたいことまだまだあったよね

女) うん... それにこれからママになるのに
    ねぇ、○○私どうしたらいい?

女)何か困ったことがあったら
いくらでも相談して!連絡くれたら飛んでくから

女) わかった

この日分かったのは、○○の婚約者が
亡くなったことそしてその婚約者との間に
子供を授かっていたということだ

《 前を向いて 》SE:ドアチャイムの音

女) またちょっと時間空いちゃったね
どう?○○元気にしてた?

女) うんうん!全然大丈夫
久しぶりに会えて嬉しい

女) 私 もしかしてこれ、モテ期きた?

女) ○○は仕事が恋人だもんね

女)ちょっと!それは言い過ぎ

女)あれ?違った?

女) それで?私たちのかわいいチビ彼氏くんは
    最近どう?

女) ミルクもたくさん飲んで
   いっぱい寝てくれるの

女)こんな早いうちから
  親孝行なんて素敵じゃない
  寝る子は育つっていうからね、
  いっぱい寝るんだぞ

女) 〇〇聞いていい?

女) もちろん

女) あれからもうすぐ1年経つけど、どう?

女)会えないのはすごく寂しいけど、
  私には一緒には過ごした思い出が
     たくさんあるからね

女)強くなったね、ほんとに

女)ママだからね
  いつまでも泣いてばかりじゃいられない
  彼は笑顔が好きって言ってくれたから

女)絶対見守ってるはず

女)○○いつも、そばにいてくれてありがとうね
ホントに助かってる。

女)いいえ、親友ですから当たり前です

女)この子にもあなたのパパは
     とっても素敵なんだよって伝えていくからね

  忘れないよ、ずっと愛してる
     (遠くにいる人を思い浮かべて)

あなたみたいな優しい子に育つように
優輝って名前をつけたよ

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※こちらの作品は音声配信アプリRadiotalkにて
あーちゃん主催企画「桜が咲いたら」のために
書き下ろしたものになります


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