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「特選」と「元祖」どちらが美味しいのか?(苺大福編)

平日の午前10時。
食通な後輩に「私はここのケーキがこの世で一番美味しいと思うんです!」と言われて気になっていたフレデリック・カッセンのミルフィユ・ヴァニーユを狙って銀座へ。

以前、これを買い求めて銀座三越の地下2Fに行ったら12時半の時点で売り切れていたので、リベンジとしてこの日は10時に開店攻め。無事に買えたので、日替わりで名店の和菓子が揃う「菓遊庵」コーナーへ。

毎週金曜日に出品される墨田区・向島の草餅屋さん「志゙満ん草餅(じまんくさもち)」が並べられているエリアを見てみると、この日は水曜日だったので、大角玉屋のいちご大福が「入荷待ち」の状態に。

あの志゙満ん草餅枠に置かれるということはきっと美味しいに違いない、と思いググってみると、創業大正元年の和菓子屋さん。銀座店がすぐ近くの銀座INZの1Fにあるようだったので、少し足を伸ばしてみることに。

10時開店で、着いたのは10時40分頃。
店内は誰もおらず、ゆっくりと商品を見ることができました。お目当ての苺大福は看板メニューのようで、ショーケースの中で山積みに。そして種類が3つ。こし餡・粒あん・特選の3種類。

以前どこかでこし餡派の方が優勢と聞いて、確かに世の和菓子はこし餡の方が主流だなぁと感じていたのでこれは嬉しい。と言うわけで、特選いちご大福430円(銀座店限定・1日50個限定)と元祖いちご大福324円を1個ずつ購入。

左が元祖、右が特選

前にも巣鴨の有名な塩大福やさん(元祖塩大福みずの)で特選塩大福と元祖塩大福があったことを思い出しました。一体この違いは何なのか…

この絶妙な価格設定、限定X個、店舗限定、というあたりからプンプンとマーケティング戦略を感じつつ、お店の方に聞いてみると、特選は1つ1つの材料が厳選されたものであるとのこと。もちろん元祖だって適当な材料を使っているわけではないと思うので、果たしてそこに有意差はあるのか…

そこで半分ずつにしてみて食べ比べしてみることに。

左が元祖、右が特選

写真のとおり、特選の方があんこの密度が高く、いちごも種類が違って赤が濃い。結論から言うと、特選の方がほんのり塩気があってより好みでした。

ただもちろんのこと、どちらも美味しかったので、この差に100円以上の価値を見出せるかというとなんとも言えないところ。本店ではなく銀座店限定、というところが、高かろう良かろう心理を突いてきている感は否めません。(22年の世にも奇妙な物語の「何だかんだ銀座」を彷彿とさせられました…)

ちなみに帰りの遅かった夫に、特選や元祖の話は抜きにしてブラインド食べ比べとしてどちらが美味しいから聞いてみたところ…元祖の優勝でした😹

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